「離島」といえば、沖縄や瀬戸内海のイメージが強いかもしれませんが、日本海側にも注目の離島があります。中でも今回紹介する新潟県の「佐渡島」は、国内においてもトップクラスの大きさを誇る離島。「たらい舟」という独特なアクティビティや、日本最大級の金山にゆかりのあるスポットなど、観光地としての魅力も満載です。

|珍しいアクティビティ「たらい舟」を体験しよう

「たらい舟」と聞いてもどういったものかを想像できる方は多くないでしょう。それもそのはず、たらい舟を体験できる場所は日本国内でも限られています。佐渡島はその中でも特に観光用のたらい舟が人気なのです。

日本最大級の「金山」に「たらい舟」。独特な文化が残る日本海の離島【新潟・佐渡島】の旅1.jpg
(画像=beauty news tokyoより引用)

その名前通り、たらい舟というのは、たらいの形をした舟のこと。最初に乗り込むときは特にぐらつきやすいのですが、そのちょっとしたドキドキも、足元に注意しながら魅力の1つとして楽しみましょう。

日本最大級の「金山」に「たらい舟」。独特な文化が残る日本海の離島【新潟・佐渡島】の旅1.jpg
(画像=beauty news tokyoより引用)

なお、佐渡島で最初にたらい舟が作られたのは江戸時代のことと言われており、その歴史は200年以上。そもそもは観光用ではなく、漁をするために作られたと言います。現在でもたらい舟を楽しむことができる「小木海岸」の地形を見るとよくわかりますが、島の沿岸部は入江や急峻な崖のようになっている場所が多く、普通の船では動きづらいのです。その点、小回りがきくたらい舟は、狭い所にも入ってアワビなどの貝類や海藻をしっかり収穫でき、重宝されてきました。

日本最大級の「金山」に「たらい舟」。独特な文化が残る日本海の離島【新潟・佐渡島】の旅1.jpg
(画像=beauty news tokyoより引用)

見事な櫂(かい)捌きで、舟はどんどん進んでいきます。島内にはたらい舟の体験ができる場所がいくつかあるので、ぜひ旅程に組み込んでみてくださいね。

|金山関連のスポットは見逃し厳禁

佐渡島で最も有名なのは「金山」でしょう。1601年に開山され、400年近く実際に金や銀が採掘されてきた佐渡島。すでに資源が枯渇してしまってはいますが、かつては日本最大の金山として、大いに賑わっていました。最盛期の島の人口は現在の倍以上もあったほど。関連施設も多く残されており、現在も多くの人が観光に訪れています。

日本最大級の「金山」に「たらい舟」。独特な文化が残る日本海の離島【新潟・佐渡島】の旅1.jpg
(画像=beauty news tokyoより引用)

その中でも、最も人気のあるスポットが「北沢浮遊選鉱場跡(きたざわふゆうせんこうばあと)」です。見応えのある廃墟ということもあり、佐渡島に行ったことがなくとも、写真でこの場所を見たことがあるという方もいらっしゃると思います。ただ、この場所がどういった施設で、なぜこのような廃墟になっているのかを知っている方はかなり少ないでしょう。