愛猫の様子がいつもと違う時、病院に行った方がいいか迷って不安になってしまう方もいるのではないでしょうか。特に子猫の時は、小さな体調の変化で不安になるでしょう。そこで今回は、子猫の症状別に可能性のある病気について解説します。

症状別!可能性のある病気を解説

猫によく見られる症状別に、可能性のある病気について解説します。

・下痢
・嘔吐
・目やに/涙
・フケや抜け毛
・熱が出る
・口臭がする
・耳の汚れ

下痢

下痢をした場合、消化しづらいものや食べてはいけないものを食べた可能性、感染症による下痢の可能性が考えられます。拾った子猫の場合は寄生虫感染も考えられます。いずれにせよ、原因が多岐に渡るため獣医師に相談しましょう。ストレス性の下痢ではストレスの原因を取り除いてあげることで解消されることもあります。また、おしりの周りが赤くなっていると慢性的な下痢の場合も。

日頃から気をつけることとしては、猫用のフード(総合栄養食)以外は基本的に与えないようにすることです。また、キャットフードが合わないことで下痢を引き起こしている可能性もあります。お腹の調子を整える猫用のサプリもありますが、まずは動物病院で診察を受けましょう。

そして、キャットフードやサプリ以外の、食べさせてはいけない食材を飼い主さんが把握しておくことも重要です。以下の記事にまとめていますので、併せてチェックしてみてください。

嘔吐

猫は、グルーミングをするために日頃からよく毛玉を吐きます。そのため、嘔吐が月に数回程度で、食欲がある場合はそれほど心配はいりません。ただし、嘔吐にも様々な原因があるので、吐いたものに何か混ざっていないか確認しましょう。誤食や感染症が原因で嘔吐している可能性もあります。

透明の液体の場合は、胃液の場合が多いです。空腹が原因で胃液を吐いてしまうこともあるので、食事を細かく分けて与えましょう。

食欲があり、よく吐くようなら、1度にたくさん食べすぎていることが原因な場合も。フードボウルを台の上に乗せて食べやすい高さに調整する、1日3回くらいに分けて与えるなど、食事の方法を見直すとよいでしょう。フードを変える際は、食べ残しがあったら廃棄し、新しいフードのみを与えるようにしてください。また、フードや水は新鮮なものを与えるよう心掛けましょう。

繰り返し吐く、血や異物が混ざっている、嘔吐物から便のにおいがする、下痢や痙攣など他の症状を伴うなどの場合は早急に動物病院に行きましょう。

嘔吐の場合も、誤った食材を与えてしまっている可能性があるので、猫が食べてはいけないものについても知っておきましょう。

目やに/涙

目やにや涙が出るのは目を守っている証拠です。軽い目やにの場合は、強引に取ろうとすると、目や目の周りを傷つけてしまうことがあるので、ウェットティッシュなどで優しく取ってあげましょう。

ただし、量が多い場合には注意が必要です。猫の目の病気には、結膜炎や角膜炎などがあります。かゆみが出ることが多いため、目を掻いていたり、痛がっていたら、結膜炎や角膜炎を疑ってみましょう。鼻炎やアレルギーによることも考えられます。

目やにや涙に血が混じっている、黄色や緑の目やにが出ている、ゼリー状の目やにが見られるなど、明らかな異常がある場合も、すぐに獣医師に相談をしましょう。

フケや抜け毛

フケや抜け毛が出る原因には、ストレスや加齢、乾燥、体質などが考えられます。フケは少量なら問題ないですが、量が多かったり、長く続いたりするようなら感染性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎などの恐れも。まずは動物病院で相談をしましょう。

毛を毟る行為を繰り返すような場合も、強いストレスが原因の場合があります。日頃の食事やトイレの環境、運動ができているかなど、ストレスの原因を探ることが大切です。

熱が出る

猫の体温は人間より高く、平熱は38度前後です。人の手で触って分かるほど、普段と比べて明らかに体が熱い場合や、そのほかの症状がある場合は、すぐに獣医師に相談をしましょう。

熱の原因は様々ですが、感染症を引き起こしている場合や、口を開けて大きくハアハア呼吸をしている場合は、熱中症の疑いもあります。

猫に熱があるかどうかを素人が判断するのは難しいため、いつもより体温が高く感じたらすぐに動物病院へ。

口臭がする

普段より口臭を強く感じる場合、お口に異常が起きている可能性があります。よくある原因としては、歯周病や歯肉炎などがあげられます。

歯周病は年齢を重ねると多く見られるようになります。歯肉炎は歯肉溝に食べかすなどがたまり細菌が繁殖、歯肉が赤く腫れます。いきなり歯磨きを始めるなどせずに、一度動物病院で診察をしてもらうことが大切です。治療をしてから歯みがきをしましょう

異常が無くても、年に1回は動物病院で口の中をチェックしてもらい、必要な場合は治療してもらうのがよいでしょう。

歯磨きが定期的にできれば良いですが、嫌がってさせてくれない猫がほとんどです。子猫のころから歯ブラシに少しづつ慣らし、歯磨きが出来るようになると良いですね。自分では難しい場合は、動物病院でケアの仕方を相談しましょう。

耳の汚れ

耳が汚れている時は、細菌やほこりをキャッチし、分泌液が多く排出されて耳垢となり、溜まった状態の場合が多いです。耳垢が多い場合や膿みのようなものが出る場合は、外耳炎や中耳炎を引き起こしている可能性があります。動物病院で相談しましょう。

猫は耳掃除を嫌がる傾向にありますが、耳垢が出た場合は、優しく除去してあげましょう。コットンやガーゼなど柔らかい素材でふき取るのがおすすめです。