「出世したくない、転職したい」と考えるあなたへのヒント
出世したくない、管理職に魅力を感じないという人は若い人の間で広がっている現象ですが、「出世したくないから転職したい」という気持ちと、現実の転職にはさまざまな矛盾もあるものです。
「転職したい」と思ったら、実行する前にまずはじっくり考えてみませんか。
転職は役職についてからの方が有利
最初に結論を言うと、良い転職のためには、ある程度役職についてからの方が断然有利です。どの会社にとっても、その人の社会的地位は信用のバロメーターとも言えるもの。係長、課長、部長といった肩書きがつくことで評価され、社会的価値が上がるのが現実です。
出世して社内での地位が上がると、付き合う人や出会う人もレベルアップしますよね。そのネットワークを活かして、より良い転職や独立ができる可能性も高まるのです。
このことから、とりあえず役職につき、少しでも自分に有利な立場で転職をした方が、待遇面や経済面でも得策だと言えるでしょう。
転職してからの苦労も視野に入れておく
「出世したくない症候群」は、出世を望まず、その場で今まで通り働いていたいという人がほとんどです。管理職にデメリットしか見出せないため、打診されると会社を辞めて転職を考えることが多いようです。
しかし、運良く「転職」できても、今度は新しい組織に馴染むための努力が待っています。同業他社であれば、転職者は「新人」ではないため「基本は知っているのが当たり前」とみなされます。
「転職して苦労したのは、職種が同じでも社内用語が全然違っていて、戸惑うことが続出したことです。なんとかついていこうと必死でした。社史を読み込んで勉強したりもしましたね。転職後の半年はストレス、プレッシャーがすごかったです。今まで行こうと思わなかった飲み会にも、社内コミュニケーションのために参加するようになりました」(34歳・会社員)
「転職先に慣れるためには数ヶ月以上かかるかもしれませんね。本来の自分らしい仕事ができるようになるには1、2年は覚悟した方がいいですよ。こんなことなら、前の会社で昇進した方がまだマシだったかなと。コネのない転職は意外とキツイというのが本音です」(35歳・メーカー)
「出世したくない」という理由から転職しても、会社に属する限りは、いずれ昇進の話は出てくることになるでしょう。このことを頭に入れておかないと転職を繰り返すことになりかねません。
いっそ昇進のない仕事に転職?出世したくないときに視野に入れる独立系の仕事
「出世したくない」なら、会社に属することではなく、自分の能力を最大限に活かし、かつ長期的な戦略を考えて取り組む独立系の仕事も視野に入れておくとよいでしょう。
起業や経営、フリーランスなど独立系は出世等の縛りもなく、自分の腕次第です。ただし、今までのような安定収入の確保は難しいことをあらかじめ覚悟する必要があるでしょう。
出世したくないという理由から、職種の違う製造系、農業系などに飛び込み、やりがいを見つけている人も数多くいます。どのような転職にも苦労はつきものですが、「これは自分の天職」と言えれば、まずます成功ではないでしょうか。
独立系は見えない「出世」との戦い
独立系の仕事は会社員時代とは違い、自分で自分の稼ぎを作っていかねばなりません。つまり、会社員時代のように、昇進したくないけれど、ほどほどに自分の仕事をしておけば安泰、といった考え方は一切通用しなくなります。「出世したくない」という意識に反して、自分自身が出世しなければ独立系はすぐに破綻してしまう、という矛盾も見えてくるでしょう。
独立系への転職を考えるなら、自分の得意不得意をよく考えて、ライフワークバランスを管理することも大事です。挑戦して失敗したとしても、一所懸命取り組んだのであれば悔いは残りません。勇気を出して今から長期計画を練っておけば、案外うまくいく方策が見つかるかもしれませんよ。
自分が心から納得できる仕事を探そう!
出世したくないという理由で独立系を選んだ人も数多くいます。
地方に移住して念願の店舗経営を始めた人、ものづくりや農業を始める人、伝統工芸の継承を決めた人。会社員時代と違って収入が不安定だったり、つらいことだってそれなりにあるかもしれませんが、生き生きとしているのは、自分が選んで、自分で作る仕事だからこそ。
視野を広げて、自分が心から納得できる仕事を探してみてはいかがでしょうか。
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