一般的に30代も後半になると、体のあちこちに老化を感じはじめるようになります。

個人差はありますが、40代になると老化のスピードは加速傾向に。

老化といえば、白髪や肌トラブル、老眼などの悩みが多いですが「声」も老化することをご存知でしょうか。

ここでは声の老化の原因、それによって生じる可能性高くなる不調、そしてヨガでできる対策方法について詳しくご紹介。

声の老化に気づくポイント

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

一般的には「声が枯れてきた」「声が低くなってきた」「カラオケが下手になってきた」「高い声が出なくなった」といった経験で、「あれ?」と思うことが多いようです。

またヨガを日常的に練習している人であれば、首を下げて行う喉のバンダ「ジャーランダラバンダ」を行う時、「ハラアーサナ(鋤のポーズ)」や「シルシャアーサナ(頭立ち)」などを行う時に息苦しさを感じることで、喉のあたりの老化を感じると話す人が多くいます。

声の質が変わってきてしまってから元の声を取り戻すのは容易ではないので、ヨガの練習中にわずかでも変化に気づき対策することはヨガをしている人のアドバンテージと言えます。

声が老化するのはなぜ?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

声が老化する原因のほとんどは、声帯とそれを取り巻く筋肉の老化が原因です。

声は喉の奥にある声帯が振動することで出ていますが、声帯の周りは筋肉でてきていて、これらの筋肉は他の筋肉と同様、鍛えていないと衰えるものだとわかっています。

歌手やアナウンサーなど声が商売道具の人は、日頃からボイストレーニングで声帯周辺を鍛え声量と声域をキープする努力を欠かしませんが、私たち一般人でそこまで意識してケアをする人は少ないと思います。

とはいえ、鍛える方法は「しっかり使うこと」しかありません。

私たちは加齢とともに決まった単語ばかり発語する傾向があり、会話や笑う回数も低下します。

今はマスク生活が長引いていて、話す機会がますます減っています。

大きな声で歌ったり、お腹から笑ったりしたことがこの1週間を振り返って一度もなければ、声の老化がスタートしていると思って良いでしょう。

声が老化すると何が問題なの?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

声が老化しても大した影響はないと考える人も多いかもしれませんが、そんなことはありません。

実は声の若さは健康寿命と関係しているとも言われ、男性らしい声がキープできている人は男性ホルモンが、女性らしい声がキープできている人は女性ホルモンが、まだしっかり分泌されているというサインでもあります。

また、声がしっかりコントロールできる人は「誤嚥」のリスクが低下します。

誤嚥によって起こる「誤嚥性肺炎」によって亡くなる人は、2019年だけでも4万人を超えています。

声が出にくい、話すのが疲れる、といった些細なことが原因で他者との交流が煩わしくなったりすることもあり、社会的にも肉体的にも「フレイル(虚弱)」状態に陥ることも心配です。

しっかりと大きな声が出せる、自分らしく自分にも周囲にも心地良い声が出せるということは、軽視されがちですが生活の質を保つためとても大事なことなのです。