村田椰融の同名漫画を原作とした『妻、小学生になる。』(通称・つましょー)(TBS系、金曜夜10時~)が、いよいよ後半戦を迎えます。

石田ゆり子が子役に乗り移ってる?!吉田羊も演技がスゴい『妻、小学生になる。』の魅力とは
(画像=『女子SPA!』より引用)

(画像:『妻、小学生になる。』TBS公式サイトより)

妻・貴恵(石田ゆりこ)を亡くしてから10年間…失意のなか無気力に生きてきた夫・新島圭介(堤真一)と娘・麻衣(蒔田彩珠)。そんなふたりの前に、小学生・白石万理華(毎田暖乃)が「貴恵の生まれ変わりだ」といって奇跡の再会を果たすところから物語ははじまりました。

最初はとまどっていた圭介と麻衣も、万理華(の姿をした貴恵)の様子から生まれ変わりを信じ、万理華(貴恵)との時間を通じて前向きに生きようとし始めます。

2月18日に放送された第5話では、万理華の母・白石千嘉(吉田羊)が、ついに万理華が貴恵の生まれ変わりであることを知りました。新島家だけでなく白石家の再生にも期待がもてそうな展開から目が離せません。

毎田暖乃はじめ俳優陣が芸達者すぎる

くたびれて頼りない、でも心優しい中年を演じさせたら右に出る者はいないのではないか…という堤真一はもちろん。とにかく俳優陣の演技が素晴らしい本作。

何より注目なのは“生まれ変わり”という非現実的な設定にリアリティをもたせている、小学生の妻役を演じている毎田暖乃です。

石田ゆり子が演じる妻・貴恵の話し方に仕草、表情まで…まるで石田ゆり子が憑依しているのではないか?!と思わせる演技力…が、とにかくすごい!朝ドラ『おちょやん』で、ヒロイン・杉咲花の幼少期を演じたときも、すごい芝居上手だなと感心しましたが、ここまでとは(脱帽)。

第5話でも見せた、万理華と貴恵の演じ分けは後半でも見どころになるでしょう。

吉田羊、人間の業を絶妙に表現

万理華の母を演じている吉田羊も秀逸です。娘のことを全く想っていない訳ではない。ただ、上手くいかない現実に押しつぶされ、苛立(いらだ)ちを消化できずにいるのです(もちろん万理華に当たり散らしていい理由にはなりませんが)。

ヒステリックな一面、女としての一面、娘を想う一面を絶妙に表現している吉田。「なんだこの毒親は!」と責めきれない……不器用で実は弱いのに、強がってしまう人間の業に惹きつけられてしまうのです。第5話で、万理華を家から追い出したあとドアのところで「勝手にしなさい…」と泣き崩れたシーンはぐっときました。