「やり直す」と決めても、ときどきフラッシュバックしてくる「夫の不倫で傷ついた心」に、どう対処したらいいかわからないと悩む声は多い。

傷ついていないフリはできない、だが傷ついていると声高に言うと、せっかくまとまりかけている家族がまたうまくいかなくなってしまうかもしれない。「加害者」は夫なのに、なぜ被害者の自分が遠慮しなければならないのか。そんな思いもあるのだろう。

夫が不倫相手と別れる現場に呼び出された妻。流血の修羅場の後も悪夢に悩まされ…
(画像=『女子SPA!』より引用)

写真はイメージです(以下同じ)

やり直すと決めたけど

「1年前です、夫の不倫が発覚したのは」

そう言うのはユキさん(40歳)だ。結婚して8年、4歳年下の夫との間には7歳のひとり娘がいる。

「うち、うまくいっていたんですよ。うまくいっているつもりだった。それは私だけの感想だったのか。夫の不倫が発覚したとき、まずそう思いました」

夫婦仲も家族仲もよかった。共働きで娘を育てていたが、教育方針でも揉めたことがなかった。

「勉強より娘の好きなことをさせようと、夫婦で一致していました。夫は自分のしたい仕事をするために30歳で友人と起業した。結婚するとき、起業したいと聞きましたが、私は会社員なので、夫に何かあってもフォローできる。どんどん好きなことをやればいいよと言いました。夫はそれがとてもうれしかったようで、娘にも好きなように生きてほしいと」

心身ともに結びつきが深いふたりだと信じていた。だからこそ、夫に女性がいると知ったとき、ユキさんの心は乱れた。

相手女性の匂わせSNS投稿

「相手の女性のアピールでわかったんです。私のSNSに妙なコメントが来るようになったのが1年少し前。その女性のSNSを見たら、思わせぶり投稿が多い。ふうんと見ていくと、彼女の手料理の向こうに写っているのが、男性の袖部分。あれ、このシャツ、夫が持っているのと同じ柄かもと……」

さらに注意深く、女性の他のSNSも見てみるとぼんやりしたシルエットで男性の顔が写っていた。夫婦なら夫の輪郭を見逃すはずがない。

夫が不倫相手と別れる現場に呼び出された妻。流血の修羅場の後も悪夢に悩まされ…
(画像=『女子SPA!』より引用)
「まさかと思いつつ、彼女の経歴などを調べていったら、夫と同じ大学だったことがわかりました。彼女のフォロワーや友だちを調べていったら、年齢は夫と同じくらい、学部も同じだったみたい。元カノかあと、グレーだなあと思っていました」 そんなある日、夫が外泊。娘が生まれてからただ一度もそんなことがなかったので、このあたりで釘(くぎ)を刺すしかないとユキさんは決意した。