「お化粧したらキレイになると思うよ」の本当の意味

 年間300日はジーンズにスニーカーで出勤していましたが、それが個性だと思っていました(今のようにスニーカーがおしゃれとして定着するよりも、だいぶ前の話です。当時は多くの女性がヒールを履いていて、それが“スタンダード”という時代でした)。

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(画像=『女子SPA!』より引用)

同僚から「ちゃんとお化粧したらキレイになると思うよ」と言われても忠告と受け取らず、キレイと言われて顔立ちでも褒められたと勘違いしました。あまつさえ「ありがとう」とお礼まで言って、まさか手抜きへの指摘(かもしれない)なんて思いもしなかったのです。

 一般常識があるきちんとした方って、言いにくい指摘をする際に遠回しな表現を使うことも多いですよね。でも意識が低すぎた私には、それが何を意味するのかさっぱり分かりませんでした。

 もちろん当時から、薄いメイクやスニーカー×デニムでもおしゃれな人たちは存在していました。でもそれらを自分のスタイルとして「選択している」人たちと、私のように「おしゃれが面倒だから」身につけている人とでは、アイテムのジャンルだけ同じでも、中身はまったく異なるのです。

運命の人なんていない、と気付いたのが始まり

 男性から好かれるために、色々と頑張っている女性が世の中にいることはもちろん知っていました。しかし、それは私とは別の人種がやることだと思っていました。

 男性から好印象な服装を選ぶことに対し「媚びている」「女を使う」「ブリッコ」と非常にマイナスなイメージを持っていました。外見を変えて好いてくれる男性と付き合いたいわけじゃなく、中身を見て丸ごと受け入れてくれるたった一人の男性に出会いたいと思っていたのです。

 クラスの中でも地味な女の子なのに、人気者タイプの男子がその子のいいところを見いだしてくれる……という少女漫画の王道ストーリーを信じすぎていました。待っていればこういう自分の魅力を見出してくれる運命の人に出会えると思っていたのです。

 やがて運命の人がやって来ないことに気づいた筆者は、周りの女性たちがしている、当たり前の努力をやっと始めました。そうして「普通」を目指すようにしてから、いろんなことが変わり始めたのです。

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<取材・文/菊乃> 【他の記事を読む】⇒連載「私が結婚できないワケ」の記事一覧はこちらへどうぞ 菊乃 恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

提供・女子SPA!



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