毎年3月上旬~3月中旬にかけて、美しいミモザと早咲きの桜に彩られる蔵前神社。見ごろを迎えると小さな境内は多くのカメラマンで賑わいますが、まだまだ知る人ぞ知る穴場のフォトスポット!今回は、早春の都内の神社で一番美しいともささやかれている蔵前神社についてご紹介します。
蔵前神社について
蔵前神社は東京都台東区蔵前に鎮座する神社で、最寄り駅は都営大江戸線・都営浅草線の蔵前駅です。
どちらの駅からも距離は100メートル前後で、徒歩5分ほどでアクセスできます。
蔵前神社の歴史は長く、元禄6年(1694年)に徳川綱吉公が山城国「男山八幡宮(現・石清水八幡宮)」を勧請して、石清水八幡宮と称して創られたのがはじまりです。
現在の境内はさほど広くありませんが、当時は幕府より朱印地(寺社領として安堵された土地)200石を賜り、2,270余坪を有する江戸を代表する神社の一つだったそうです。
その後、大正の関東大震災や昭和の東京大空襲で度々社殿が焼失し、復興の際の区画整理によって現在の規模へとなっていきました。
いまの木造の立派な社殿も戦後に再建されたものです。
このほかにも蔵前神社の長い歴史のなかには、勧請大相撲発祥の地であったり、古典落語『元犬』などの舞台であったりと、古くから庶民に親しまれてきたことが判ります。
ミモザや早咲き桜を見に蔵前神社を訪れる際は、こういった歴史や背景をちょっとでも知っていると、より参拝や境内見学が楽しめるのでぜひ意識してみて下さいね。
早春の都内で一番美しい神社とささやかれる蔵前神社
蔵前神社は、ミモザや桜が咲いていない時期は周囲の景色に溶け込むような静かな神社で、参拝目的の方以外は足を止めることも少ないです。
ですが、境内のミモザと早咲き桜が満開のときには、通行人も思わず足を止めてカメラを取り出すほどの存在感を放ち、参拝者の間で早春の都内で一番美しい神社と言われているほどです。
見ごろは毎年3月上旬~3月中旬で、その時期の蔵前神社は鮮やかなピンク色と黄色に彩られ、小さな境内はまさに春爛漫といった雰囲気に包まれます。
多くのカメラマンで賑わう、ミモザと早咲き桜が満開のころの蔵前神社の様子についてご紹介します。