韓国の映画が日本でリメイクされたり、日本の映画が韓国でリメイクされる映画作品は意外に多いことをご存じでしたか?この記事では、日韓・韓日でリメイクされたおすすめの映画作品をご紹介します。リメイク映画には原作作品が存在するので、見比べて二度楽しめるのも魅力です。ぜひ、リメイク映画を楽しんでみましょう!

リメイク映画って?

日韓&韓日リメイク映画おすすめ10選!見比べると面白い!
(画像=『Sorte plus』より引用)

「リメイク」は過去に発表された映画やドラマを、新しく作り直すことを指します。時代背景や国に合わせて、ストーリーを変えながらも、物語の大枠は原作を参考にしてリメイクするのが一般的です。

日韓おすすめリメイク映画【日本から韓国】

日韓&韓日リメイク映画おすすめ10選!見比べると面白い!
(画像=『Sorte plus』より引用)

ここからは、韓国でリメイクされた日本の映画をご紹介します。あなたがよく知ってる映画も、もしかしたら韓国でリメイクされているかもしれません。ぜひあらすじを見比べてみましょう。

日韓リメイク映画①鍵泥棒のメソッド

始めにご紹介する映画は『鍵泥棒のメソッド』です。2012年9月15日公開されたこの映画は「アフタースクール」の内田けんじが監督を務めました。逸脱なストーリーが評価され、2016年に韓国、2021年に中国でそれぞれリメイク作品が制作されています。

(日本版)鍵泥棒のメソッド

桜井(堺雅人)は、35歳ですが売れない役者稼業をしていました。自身が嫌になりながらも自殺に失敗した桜井は、ふと思い立ち、銭湯へ出かけます。

桜井は銭湯で、見るからに勝ち組男のコンドウ(香川照之)を見かけました。コンドウは桜井の目の前で足を滑らせてひっくり返り、頭を強打したせいで記憶を失います。

桜井は、出来心からロッカーの鍵をすり替え、彼に成りすましました。しかしコンドウの正体は、誰も顔を見たことない伝説の殺し屋・コンドウと発覚します。桜井が大金の絡んだ危ない殺人依頼を受けてしまい、混迷の事態に陥りました。

(韓国版)LUCK-KEY

LUCK-KEYは2016年に発表された韓国映画であり「鍵泥棒のメソッド」をリメイクした作品です。韓国映画界では個性派の名脇役として知られるユ・ヘジンが記憶喪失になる主役を演じています。

裏社会で「成功率100%の殺し屋」として知られる伝説の男・ヒョンウクは、仕事を片付けた帰りに銭湯に立ち寄りました。そこで石鹸を踏み転倒してしまい、頭を強打して記憶喪失になります。

その場に居合わせた売れない貧乏役者のジェソンがヒョンウクのロッカーの鍵と自分の鍵をすり替えてしまい、ヒョンウクは記憶喪失の売れない役者ジェソンとして生きることになってしまいました。

日韓リメイク映画②ゴールデンスランバー

「ゴールデンスランバー」は2008年の本屋大賞を受賞した伊坂幸太郎の同名小説を映画化した作品です。タイトルになっているのは、ビートルズの楽曲「ゴールデン・スランバー」です。

斉藤和義のカバーによって、作中で印象的に使われています。首相暗殺犯に仕立て上げられた男が逃走劇を繰り広げる様子が描かれています。監督は「フィッシュ・ストーリー」で有名な中村義洋監督です。

(日本版)ゴールデンスランバー

仙台市で宅配ドライバーをしている青柳雅春(堺雅人)は、久々に再会した大学時代の友人から謎の警告をされます。その後、仙台を訪問中の首相が凱旋パレード中に暗殺されました。

突然警官に銃撃され、わけのわからぬ間に暗殺犯にされてしまった青柳は、必死で逃走します。首相暗殺の濡れ着せられた男性の逃亡劇を描いた作品です。

(韓国版)ゴールデンスランバー

韓国版ゴールデンスランバーは、2010年に日本で公開された同名映画「ゴールデンスランバー」をリメイクした映画です。韓国の人気スター、カン・ドンウォンが主人公のゴヌを演じて話題になりました。

宅配ドライバーのキム・ゴヌは、駐車場で人気女性アイドル歌手のスアが何者かに襲撃されている場面に遭遇します。彼は犯人を撃退し、彼女を救助した功績で模範市民として表彰されました。テレビなどで取り上げられ、話題の人物となります。

ある日ゴヌは高校時代の友人から連絡が入り、久々の再会を果たしました。友人と楽しい時間を過ごしますが、突然目の前で次期大統領候補が爆弾テロで暗殺されます。

一方で友人は、ゴヌに携帯番号を書いたメモを渡し「誰も信じるな」と言い残して自爆しました。大統領候補暗殺の濡れ衣を着せられたゴヌの逃走劇が繰り広げられます。

日韓リメイク映画③人狼 JIN-ROH

『人狼 JIN-ROH』は2012年4月に公開された「ももへの手紙」で広く世間に知られるようになった沖浦啓之が監督を務めました。本作は2000年6月3日に公開され、手描きセル画でのアニメーション表現にこだわった作品です。

治安部隊の青年が反政府ゲリラだった女性と出会い、愛と使命の狭間で苦悩する人間ドラマが描かれています。実写のようなきめ細かい演出と映像表現が光り、世界の国際映画祭でも注目を浴びたアニメーション映画です。

(日本版)人狼 JIN-ROH

昭和30年代の日本・東京は第二次世界大戦で敗戦し、十数年の月日が流れます。占領軍統治下の混迷を抜け出し、国際社会へ復帰を目指し高度経済成長期の真っ只中でした。

混乱する経済政策によってスラム化した東京では、失業者や凶悪犯罪と過激な反政府組織が生まれるなど、混乱が絶えません。

そこで政府は、治安の番人として強化服と重火器で完全武装した「ケルベロス」を設置します。高い戦闘能力を持つ精鋭集団によって、次々に反政府組織を駆逐しました。

(韓国版)人狼

(韓国版)人狼は、2018年に韓国で公開されたSFアクション・サスペンス映画です。「人狼 JIN-ROH」を原作ですが、舞台が南北統一が達成された近未来の朝鮮半島に変更されています。

2024年中国と敵対関係にある日本が再び軍国化したことで、韓国と北朝鮮は南北統一し対抗を試みました。しかし、統一国家の勢力を恐れた大国による経済的制圧が両国を襲います。

北朝鮮と韓国の統一に反対する反政府テロ団体を制圧するため特機隊が設立されました。その中でも秘密裏に活動する「人狼」に焦点を当てたアクション・サスペンスです。

日韓リメイク映画④フライ,ダディ,フライ

2005年劇場公開の「フライ,ダディ,フライ」は、金城一紀氏による日本の小説を原作に制作されました。堤真一と岡田准一の2人が主演となったことでも話題になった映画です。

(日本版)フライ,ダディ,フライ

冴えないサラリーマン鈴木一は、妻の夕子と高校生の娘である遥と3人で平和に暮らしていました。しかし、ある日娘の遥が友人と訪れたカラオケ店で、他校の生徒でボクシングの高校チャンピオンである石原に暴力を振るわれ、入院します。

暴行によって心身が傷つき、心を閉ざした娘は家に引きこもるようになりました。平和な家庭が突然壊され、娘を傷つけた石原に強い憎しみを抱いた鈴木は、復讐を果たすと決意します。

(韓国版)フライ・ダディ

韓国版のフライ・ダディは、2006年の韓国映画で金城一紀のベストセラー小説「フライ、ダディ、フライ」のリメイク映画です。19歳の高校生と39歳の中年男の情熱タッグによって、冴えないサラリーマンが生まれ変わる過程をイ・ムンシク&イ・ジュンギが演じています。

中年サラリーマンのチャン・ガピル(イ・ムンシク)の平和な家庭が崩壊する事件が起きます。最愛の娘がカラオケボックスで高校生に暴行される事件が起きました。

ガピルは、娘を傷つけた高校生に掴みかかろうとするものの、取り巻きの男性に突き飛ばされます。自身の非力さと最愛の娘から拒絶されたことで、ガピルは絶望してします。

しかし偶然出会った高校生コ・スンソク(イ・ジュンギ)と師弟関係を結び、娘の仇を取るための特訓を行うようになりました。

日韓リメイク映画⑤リトル・フォレスト (夏秋・冬春)

『リトル・フォレスト(夏秋・冬春)』は漫画家の五十嵐大介による同名コミックを「春」「夏」「秋」「冬」の4部作として実写化した映画です。

美しくも厳しい自然に囲まれた自給自足の生活を通じて、人生を見つめ直していく姿が描かれています。2014年8月に「夏・秋」を、2015年2月に「冬・春」をそれぞれ2本立てで上映されました。

(日本版)リトル・フォレスト (夏秋・冬春)

都会に居場所を見つけることができなかった女性が、故郷である東北の小さな集落「小森」に帰ってきます。田舎暮らしの中で、彼女が自然の恵みを通じて人生を見つめ直す姿が描かれるストーリーです。

豊かな自然と食材を通じて、人間や人生の根本を深く考える描写が作中でされています。深いメッセージと自然の偉大さを感じられる作品です。

(韓国版)リトル・フォレスト 春夏秋冬

大自然に囲まれた小さな集落で暮らし、四季折々の風景と旬の食事と共に変わる一人の女性の姿を描いたヒーリングストーリーです。

主演は若手実力派女優キム・テリが演じています。キム・テリは、韓国映画の巨匠パク・チャヌク監督の『お嬢さん』のオーディションで1500分の1の競争率を勝ち取り、注目浴びました。

キム・テリと田舎暮らしを共にする幼馴染を俳優のリュ・ジュンヨルが演じています。リュ・ジュンヨルは、『毒戦 BELIEVER』での演技力が日本でも話題になりました。

日韓リメイク映画⑥いま、会いにゆきます

『いま、会いにゆきます』は市川拓司氏によるベストセラーのファンタジー恋愛小説が原作です。日本では2004年に竹内裕子と中村獅童の2人が主演で映画化されました。

物語は、原作者である市川拓司氏自身の病気体験がベースとなっています。妻との恋愛やバイク旅行など、彼の実際の生活で起こった出来事が物語に組み込まれました。

(日本版)いま、会いにゆきます

秋穂巧(中村獅童)は、1年前に最愛の妻である澪(竹内裕子)を亡くし、1人息子の佑司(武井証)と慎ましく暮らしていました。梅雨のある日、亡くなったはずの澪が森の中に姿を現します。

しかし、彼女は生前の記憶を一切失っていました。巧と佑司は澪を温かく迎え、3人での生活を再び始めることにします。

(韓国版)Be With You~いま、会いにゆきます

『Be With You ~いま、会いにゆきます』は2018年に公開された韓国です。市川拓司の小説『いま、会いにゆきます』を韓国でリメイクしたヒューマンドラマです。

雨の季節に戻ってくると誓ってこの世を去った妻が、1年後の梅雨に息子と夫の前に現れます。しかし妻は一切の記憶を失っていました。それでも夫は温かく妻を迎えて、2人の馴れ初めを妻に語って聞かせることにしました。

記憶を失ったとしても、もう一度恋に落ちる夫婦を描写しています。主演は『ごめん、愛してる』で有名なソ・ジソブと『私の頭の中の消しゴム』のソン・イェジンが演じました。監督は、本作がデビュー作となるイ・チャンフンが務めています。

日韓リメイク映画⑦容疑者Xの献身

『容疑者Xの献身』は、ベストセラー作家である東野圭吾の同名小説を原作と制作された映画作品です。2007年放送のドラマ「ガリレオ」シリーズの劇場版として、ドラマと同じキャストとスタッフにより制作されました。

2008年に日本版、2012年に韓国版、2017年に中国版としてそれぞれ映画化した人気作品です。舞台劇にもなりました。主人公である物理学者・湯川学を福山雅治が演じています。

(日本版)容疑者Xの献身

花岡靖子(松雪泰子)は、娘の美里(金澤美穂)と二人きりで暮らしています。慎ましく暮らしていたある日、靖子の元夫である富樫慎二(長塚圭史)が二人の住むアパートを訪ねました。

富樫は二人の前に現れては暴力を振るうため、富樫から逃げるために二人は何度も引越しを繰り返しています。耐えかねた靖子と美里は、富樫をはずみで殺害しました。

殺人を犯したことで呆然とする母子に、救いの手を差し伸べたのは、隣人の天才数学者・石神(堤真一)です。靖子に秘かな想いを寄せていた石神は、自らの論理的思考によって二人を救うため完全犯罪を企てます。

(韓国版)容疑者X 天才数学者のアリバイ

「容疑者X 天才数学者のアリバイ」は日本で公開された、東野圭吾の「容疑者Xの献身」が韓国でリメイクされた作品です。

高校の数学教師であるソッコは、ひとりで平凡に過ごす日々を送っていました。ある日、隣室の女性ファソンが暴力を振るう元夫のチョルミンを偶発的に殺してしまったことを知ります。

ソッコはファソンを助けるため完璧なアリバイを作り出し、警察を混乱させました。しかし担当刑事のミンボムはソッコの高校の同級生です。学生時代から天才と言われていたソッコがファソンの隣人だと知ると、ソッコに疑惑の目を向けるようになりました。