大雨洪水警報レベルだった雨のシーン
――土砂降りの中、春斗がさくらを優しく抱きしめるシーンがステキでした。
『金魚妻』より
岩田「すごく好きなシーンです。絵に描いたようにとてもキレイなシーンになってましたね。でも撮影はめちゃくちゃ寒かったんですよね。涼子さん、すごく寒いだろうなと思っていました」
篠原「すっごい寒かったです。通常でも降らないくらいの雨の量だったので。『これ、大雨洪水警報とか出てるようなレベルだよね。水たまりが明日ニュースになるんじゃないの?』と思うくらいでした(苦笑)。痛い痛い!ってくらいの雨降らしでしたが、これをすべてクリアしたら、岩ちゃんに抱きしめてもらえるんだと。自分の中でのご褒美でした(笑)」
いろんな人たちに支えてもらって今の自分がある(篠原)
――本作は大人の恋愛を描いていますが、恋愛に限らず、生きていく上で、他者と心を通わせられることは重要かなと感じます。
『金魚妻』より
篠原「そうですね。信じるとか、認め合うとか、相手のことを尊重してあげる気持ちがやっぱり大切なのかな。自分の気持ちばかりじゃなくて。思いやりですよね。支え合うとか、応援するとか」
――さくらは春斗に闇の底から掬い上げられたような感じがありますが、篠原さん自身、周囲に救われたといった経験、思いはありますか?
篠原「あります。ほぼほぼ救ってもらっている気がします。この仕事は特に、周りの人たちに救ってもらって鍛えられている感じがすごくあります。『こういう風にやっていいんだ』とか『こういう自分を出したほうがいいのか』とか、そういうのを教えてもらうのは、芸能界という仕事に携わらせていただいてから発見したことです。それまでは自分自身のことをよく分かっていませんでした。いろんな人たちに支えてもらって、救ってもらいながら今があると感じています」