賃貸で猫を飼う際の注意点と対策
壁の傷
猫は頻繁に爪を研ぐ習性があります。そのため、爪とぎを用意していても壁で爪とぎをすることがあります。壁や床には保護シートが有効です。爪とぎが付いたものやつるつるした質感で爪が研げなくなっているものなどがあります。
角や柱の傷防止には、角や柱に置くタイプの爪とぎが有効でしょう。猫が立ち上がった位置あたりまでカバーしておきます。また、ふすまや障子などは傷つきやすいため、外せるものは外しておくのがおすすめです。
ニオイ
賃貸物件では、ニオイが付着してしまうことを避けなければいけません。また、においが漏れてしまうと近隣トラブルになりかねません。
においのもとの1つがトイレです。トイレが汚れていると、猫は粗相しやすくなり、1度でも粗相すると同じ場所で繰り返してしまうこともあり、においの原因となります。トイレを常に清潔にしておくことが対策になります。また、においが染みつかないよう換気をこまめに行いましょう。トイレの近くに空気清浄機を置いたりするのも効果的です。
ベランダや窓からの脱走
猫がベランダや窓から逃げてしまうこともあります。窓などから逃げにくいつくりの物件かをチェックしておきましょう。逃げないようネットを張る、柵を付けるなど対策すると安心です。猫が突っ込んでも破れにくいペット用網戸を設置しましょう。
また、万が一上層階だと窓から落ちた際には命の危険もあるため、避けるのがおすすめです。窓を開けるときは、猫をケージに入れる・違う部屋で隔離するなどの工夫をしましょう。
もし傷をつけてしまったら費用がかかる?
ペット可の物件や、ペットと住む許可を得ている場合は、傷をつけても管理会社にその都度報告する必要は基本的にありません。ただし、あまりにも破損箇所が多いと、退去時の修繕費用が敷金をオーバーしてしまい、追加で費用請求される可能性があるため、あらかじめ傷の対策をしておきましょう。逆に、ペット可の物件は敷金が高めに設定されていることも多いため、傷がそれほど目立たなければ敷金が満額返金されるケースもあります。
ただし、ペット不可の物件で一緒に暮らしていた場合、多額の費用を請求される可能性もあります。猫と暮らす場合はペット可の物件を必ず選びましょう。
ペット不可の賃貸で猫を飼うことになったら
猫は比較的飼っていることがバレにくい動物と言えます。しかし、ペット不可の物件で黙って猫を飼うことは、トラブルの原因になりかねません。また、フードの箱や缶詰の処分に困ったり、病院に連れて行くにも人目をはばかったりしなければなりません。バレたら退去だと怯えながら暮らすことになり、飼い主さんの精神的にも良くないでしょう。退去時に壁紙がズタズタだったり、においがきつかったり、部屋中ボロボロだったりすると、大きなトラブルになります。
ペット不可の物件に猫を迎えたい場合などは、大家さんや管理会社に正直に話して、ペット飼育の許可を得るのが一番でしょう。許可を得られなかった場合、ペット可物件が見つかるまで住ませてもらうよう交渉する、面倒を見てくれる人に預けるなどの対処をする必要があります。
まとめ
今回は、賃貸物件で猫と暮らす際のチェックポイントや注意点について解説してきました。キッチンやお風呂、ベランダなどは猫にとっても危険がたくさんです。万が一のことがないよう、ペット用の扉を設置したり、窓には網や柵を設置しておくのがよいでしょう。
また、賃貸で気になるのが傷やニオイの問題でしょう。トラブルにならないよう、あらかじめ対策しておくことをおすすめします。猫にとって安全で暮らしやすい環境を整えてあげることが、飼い主さんの責任です。引っ越す際や今住んでいる部屋に猫を迎える場合は入念な準備を行いましょう。
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