中世ヨーロッパのような異空間のお台場ヴィーナスフォート内に、さらに時空を歪ませるようなヴィンテージショップが存在しています。「STRANGE LOVE/M」は、芸能人にもファンが多いお店。とくに会員制の「M」は日本随一のフリーメイソン専門ショップとして評判です。(ヴィーナスフォートは3月下旬にクローズするのでその後移転予定)
オーナーの廣瀬さんは世界各国で何十年もフリーメイソングッズを収集してきたお方で、フリーメイソン情報にも精通しています。そんな廣瀬さんに、ご自身のコレクションやフリーメイソンについてお話を伺いました。
33年来のフリーメイソン信者
コンパスと定規をモチーフにしたフリーメイソンのシンボルマーク
「はじめてフリーメイソングッズを買ったのは33年前。その頃、日本でフリーメイソンを知っている人はほとんどいませんでした。もとは古着屋さんで始まったんです。アメリカに仕入れにいった時にアンティーク屋さんで、フリーメイソンのモチーフが入った時計を見つけて興味を持った。そのあと、本を読んだり人に聞いたり調べるようになって秘密結社ってすごいな、って」
コンパスと定規のマークは、たしかに普遍的なかっこよさです。廣瀬さんはフリーメイソンについて知識を深め、何度も買い付けに行くうちに、フリーメイソングッズでも何が価値があるとかわかるようになったそうです。廣瀬さんにとって売りたくない貴重なグッズが、店の奥の展示コーナーにまとめられていて、霊妙なヴァイブスを放っています。
人気アイテムは指輪、武器にもなりそう
さらにフリーメイソン会員がフリーメイソングッズを寄贈しにくることもよくあるとか。家にしまったままでもったいないから、という理由でこちらに持ってくるそうで、メイソングッズがメイソングッズを呼んでいます。フリーメイソン会員からの寄贈品は売らずに展示コーナーへ。販売されている中で、人気のアイテムを伺うと……。
「やっぱ指輪が人気ありますかね」とおっしゃる廣瀬さんの指にはメーソンの指輪が6本も。武器にもなりそうな圧を放っています。海外のホテルのフロントでこの指輪を見せたら、部屋が勝手にスイートにアップグレートしたこともあったそうで、海外では時にはメイソンのシンボルは威力を発揮することもあるとか。