東京の下町さんぽの定番のひとつ、谷根千(谷中・根津・千駄木)エリア。下町情緒あふれるエリアですが、今回は特に芸術や文学にフォーカスして、千駄木〜根津〜上野まで歩いて回れるルートで、おすすめスポットを順番にご紹介します。

文豪を訪ねる / 千駄木駅周辺

谷根千さんぽするならおさえておきたい!芸術・文学を楽しむスポット6選【東京】
(画像=jihen2 トリップノートより引用)

千駄木駅前交差点から西へ向かう道は団子坂と呼ばれ、夏目漱石や二葉亭四迷などの数々の文学作品にも登場します。名前の由来は諸説ありますが、昔は坂の下に団子屋があったからというのが有力。現在の団子坂下はカフェになっており、付近には昔ながらのお煎餅屋さんや個人経営のおしゃれな喫茶店が並びます。

【1】森鴎外記念館

千駄木駅周辺でまず訪れたいスポットといえば、この森鴎外記念館。鴎外の旧居跡に立つ、森鴎外の活動を伝える場所です。遠く海まで見えたことから「観潮楼」と名付けられ、文人たちのサロンでもありました。

谷根千さんぽするならおさえておきたい!芸術・文学を楽しむスポット6選【東京】
(画像=PIXTA トリップノートより引用)

小説、戯曲、評論、翻訳、軍医と、多彩な顔を持つ鴎外の人間性を覗き見できます。鴎外が学んだドイツの街並みと現代日本が交差するような、欧風建築とレンガの外壁も見どころです。

【2】藪下の道&猫の家

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(画像=jihen2 トリップノートより引用)

森鴎外記念館から、次に紹介する根津神社へはこの「藪下の道」から行くことができます。昔は東京湾が望めたであろう高台にあり、現在は東京湾は見えませんが東京スカイツリーが見えます。急な坂道や趣ある階段の風景があちこちにあり、それぞれ「だんだん坂」や、日本医科大学に隣接していることに由来する「解剖坂」などの名前がついています。

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(画像=jihen2 トリップノートより引用)
谷根千さんぽするならおさえておきたい!芸術・文学を楽しむスポット6選【東京】
(画像=jihen2 トリップノートより引用)

またここには夏目漱石の旧居跡「猫の家」があり、猫のオブジェに出会えます。夏目漱石も、現在の早稲田と神楽坂の間あたりにある「漱石山房記念館」のある場所に移り住むまでは、千駄木の地で執筆活動をしていたそうです。昔の景色を想像しながら歩いてみると楽しいでしょう。

古き良き芸術に触れる / 根津駅周辺

千駄木の隣駅・根津。必見スポットの根津神社だけでなく、文化財建築が多く残る東京大学にもアクセスできるのがポイントです。大学のキャンパスは、個人の場合は概ね自由に見学できます。根津駅から東大方面へ向かうエリアは本郷弥生町といい、このあたりで明治時代に弥生式土器が発見され、「弥生土器」の名前の由来となりました。

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(画像=jihen2 トリップノートより引用)

【3】根津神社

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(画像=jihen2 トリップノートより引用)

森鴎外記念館から歩いて行けて、根津駅からも徒歩8分ほどの場所にある根津神社。威厳ある権現造の社殿と、朱塗りの千本鳥居が並ぶ乙女稲荷という、強さと美しさの両方を備えた歴史ある神社です。

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(画像=jihen2 トリップノートより引用)

6代将軍徳川家宣の氏神でもあり、社殿や唐門など境内の各建造物が国の重要文化財にも指定されています。乙女稲荷には農業や商業の女神が、胞衣塚には家宣の胎盤が祀られており、敷地内には見どころがたくさん!乙女稲荷の奥はつつじ苑になっており、見頃となる4月にはつつじまつりも開催されます。

谷根千さんぽするならおさえておきたい!芸術・文学を楽しむスポット6選【東京】
(画像=jihen2 トリップノートより引用)
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