岡田惠和のオリジナル脚本『ファイトソング』(TBS系、火曜夜10時~)で描かれる恋が盛り上がっています。本作は、不慮の事故により夢破れたヒロイン・木皿花枝(清原果耶)と一発屋ミュージシャン・芦田春樹(間宮祥太朗)、そして花枝の幼馴染たちが繰り広げる恋の物語です。

 2月8日に放送された第5話では、花枝に溢れる想いをまっすぐ春樹が伝えました。しかし、そこで幼馴染で花枝に想いを寄せる慎吾(菊地風磨)が止めに入るという展開。不器用でじれったい…彼らの恋模様から目が離せません!

夢破れたスポ根ヒロイン×一発屋ミュージシャン

 岡田惠和の脚本が大好きなので第1話からずっと観てきたのですが……この作品、さすが岡田さん!!! じわじわと心が動かされて温かい気持ちにさせてくれるのです。それはやはり登場人物たちの栄光と挫折、そしてそこに至る背景や想いを丁寧に描いているから。

 ヒロイン・花枝は母を失い児童養護施設「あさひ学園」で育ちます。そこから空手に夢中になるもケガで目標を失ってしまい、しかも聴神経腫瘍により耳が聴こえなくなるかも知れない状況です。一方、春樹も「スタートライン」という曲の大ヒット以降はスランプに陥っており、結果を出さなければ契約を打ち切られそう。

まだ間に合う!これだけ知っておけば楽しめる

 厳しい現実に立ち向かうため、ふたりは“恋の取り組み”を始めました。徐々に“心が動いている”ことを感じ、想いを通わせてきたふたり。第5話では、春樹の曲が採用されなかったことから一度は“恋の取り組み”を終了させました。花枝は終わりを受け入れようとするも、春樹に会いたいという気持ちを募らせます。

 一方、春樹は音楽への情熱を再認識。レコード会社の社長に直々に頭を下げにいきます。マネージャー・弓子(栗山千明)の後押しもあって、もう一度チャンスをもらえることに。春樹は花枝のもとに、想いを伝えに走ります。自分の“心が動いた”こと、そのおかげ手ごたえのある曲がかけたこと、とにかく会いたくて……恋をしているのかも知れない。もう一度付き合ってください。と想いを告げるのです。