アメリカにおいて裁判はハードルの高いものではありません。「石を投げれば弁護士に当たる」なんて言われるほど弁護士の数も多くなっています。今回はそんなアメリカで実際にあった、有名企業が膨大な賠償額を支払うことになった驚きのケースをご紹介します。

訴訟大国アメリカ!マクドナルドのコーヒーこぼして3億円

訴訟大国であるアメリカでは、日本ではあまり聞かないような理由で裁判が行われ、大きな賠償額が決定されるケースが少なからずあります。その一つがマクドナルドに対して行われた裁判です。

事件は1992年に起こりました。当時79歳だったリーベックさんは、膝の上にマクドナルドのドライブスルーで買ったばかりのコーヒーをこぼし、重症度Ⅲの重いやけどを負いました。重症度Ⅲと言えば、皮下組織にまで障害が及んでいるひどいやけどを意味します。リーベックさんはこのやけどはマクドナルドの過失によるものだとして裁判を起こし、最終的に3億円の賠償金を得ることとなりました。