「そつなくこなす」人に起こりやすい3つの注意点
そつなくこなす人はいわゆるデキる人で、周囲ともトラブルが少なく順風満帆に仕事をこなしていくように感じますよね。
しかし「そつなくこなす」ゆえに誤解されてしまう部分もあります。
仕事をそつなくこなせる人は以下のような点に注意をしましょう。
1.業務過多になりやすい
仕事はできる人のところにどんどん集まってきます。
何事もそつなくこなす人は器用貧乏タイプでもあり、どのような業務や役割であっても一定レベルの成果を出すことができます。
さらに余裕があるように見えてしまうので、まわりから頼られていつのまにか業務過多におちいりやすいのです。
余裕があるように“見えている”だけで実はタスクが手いっぱいの場合は、上司に業務量を相談したり、業務内容を共有したりするようにしましょう。
2.八方美人に見られやすい
仕事をそつなくこなす人はコミュニケーション能力が高いので、どんなタイプの人ともうまく付き合っていくことができます。
もちろん苦手なタイプはいるでしょうが、仕事中は割り切って大人の対応ができます。
しかし誰とでも良好な関係になれるがゆえに、八方美人やYesマンに見えてしまうこともあります。
相手と良好な関係は築きつつも、軸をブラさずに「No」といえる強さを持つことが大切ですね。
3.向上心がないと思われる
仕事をそつなくこなす人は余裕を持って仕事に取り組めるので「仕事への熱量が低い」と思われてしまう可能性もあります。
仕事をそつなくこなす人は他の人よりも段取りが上手なので、必死感が出にくいのです。
もちろん余裕そうに「見える」だけで、実は頭のなかをフル回転させたり、人一倍に努力をしてたりしている人もいるでしょう。
それでも淡々と仕事をこなしているさまが、「向上心がない」と誤解を与えやすいタイプなのです。
「仕事をそつなくこなす」といわれたらどう対応する?
ご紹介してきたように仕事をそつなくこなすのは誰にでもできる簡単なことではありません。
ただし「そつなくこなす」には純粋な褒め言葉の意味と、よくない意味の両方が含まれます。
もし「仕事をそつなくこなすね」といわれたらどのように対応すべきでしょうか。
<対応その1>素直にお礼をいう
「そつなくこなす」といわれた場合のほとんどは相手に悪意はないでしょう。
むしろあなたへの仕事ぶりを評価していたり、尊敬していたりすることの方が多いです。
良好な関係の上司や同僚からの言葉であれば、ほぼ間違いなく好意的な意味のはず。
その場合は変に勘ぐらずに、褒め言葉をもらったのだと素直に受け止めお礼をいうのがベストでしょう。
<対応その2>受けながす
接点の少ない相手やライバルからの言葉には、よくないニュアンスが含まれている可能性があります。
相手に悪意があるかどうかはシチュエーションや相手の表情、声のトーンでなんとなく察することができますよね。
もし業務上あまり影響のない相手であれば「そんなことはないよ」と受け流してしまうのもひとつです。
仕事をそつなくこなせる人は基本的に評価が高く、うらやましがられることも多いもの。
嫌味をいちいち気にしていてはキリがありませんよね。
<対応その3>真意を確認する
熱意をもって仕事に一生懸命取り組んでいるのに「仕事をそつなくこなすね」といわれることもあるかもしれません。
事実はどうであれ、周囲からはそつなくこなしているように“見えている”のでしょう。
もしそれが不本意と感じるなら、相手に理由を聞いてみるのもアリです。
そつなくこなしているように見えてしまう理由を、客観的に知ることが第一歩。
仕事をそつなくこなしているという評価が誤解なら、周囲とのコミュニケーションを増やしたり、業務内容を共有したり、自分の熱意を知ってもらうアプローチが必要です。