ニンジン

ニンジンも犬が食べても良い野菜とされています。食べやすいよう、細かくカットしたり、できるだけ茹でてやわらかくしてあげましょう。

生で大きいものを与えてしまうと、丸のみをしてのどに詰まらせてしまう可能性もあります。ニンジンには抗酸化作用、目や皮膚の粘膜を健康に保つβカロテンや、腸の働きを整える食物繊維などが含まれています。

ブロッコリー

ブロッコリーも春においしい野菜の代表です。食べやすいようカットして与えましょう。

ブロッコリーには腸内環境を整えてくれる食物繊維、細胞の代謝を促す葉酸、抗酸化作用で老化防止につながるビタミンCなどが含まれています。

また、スルフォラファンという抗酸化作用を持つ栄養が含まれ、がん予防の効果が期待できるとされています。

イチゴ

春のフルーツと言えばイチゴ。イチゴには食物繊維、ビタミンCが豊富に含まれています。

水溶性の食物繊維ペクチンはゆっくりとゲル状になる性質があり、腸内環境を整えます。また、アントシアニンという栄養素も含まれ、抗酸化作用を持っています。目の健康をサポートする効果が期待できます。

イチゴは加工食品も多く、チョコや飴がかかったもの、アイスなどは与えないようにしましょう。

春の魚、鯛。鯛にはDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれます。犬の体内では生成できない脂肪酸であるDHAは神経組織の発達をサポートしたり、脳の働きを活性化させる効果も期待できます。

また、EPAは血液をサラサラに捨てくれるといわれています。たんぱく質も豊富で、骨や筋肉の生成を助けます。粘膜の健康維持をしてくれるビタミンB1や代謝を促すビタミンB2なども含まれています。

鯛には骨があるため、愛犬に与える際には十分に注意する必要があります。また、アニサキス症などの恐れもあるため、生で与えることは避け加熱して与えましょう。

まとめ

今回は犬の春の体調の変化と、与えても良い春の食べ物について解説してきました。

人間と同じく、愛犬とも一緒に旬の食べ物を楽しみたいという飼い主さんも、今回紹介した食材の解説を参考に、注意しながら与えてみてください。本来ドッグフード(総合栄養食)には愛犬の健康を保つために必要な栄養素が十分含まれています。無理に食材を与える必要はありません。少しフードに加えるなど、楽しみとして取り入れてみてください。

また、春は犬も体調を崩しやすい季節です。体調の変化がひどい場合は、できるだけ早く獣医師に診てもらいましょう。


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