若く健康なうちはイメージがわきにくいですが、誰しも例外なく年を取り老後を迎えます。その老後がどのようなものになるかは、今のうちから意識をして準備することで大きく異なります。老後は身体も弱くなり、入院などにより想定外の出費がかかることも予想されます。老後の生活について今から考えておくために、老後に想定されるリスクや生活に困窮してしまう主な理由などをご紹介します。

高齢者全体の約15%が「生活困窮高齢者世帯」

日本総合研究所が2017年に発表した「高齢者における生活困窮世帯とその予備軍」によれば、最低生活費が世帯年収より高く、貯蓄がないもしくは平均余命までの貯蓄が足りない「生活困窮高齢者世帯」は、2015年時点で287万世帯、高齢者全体の15.2%を占めていることが分かりました。

また、この生活困窮高齢者世帯に、貯蓄や収入が平均余命ギリギリまでしか持たないとされる「生活困窮予備軍」を合わせると、2020年には531万世帯に達するとされています。この世帯数は高齢者全体の26.5%に及び、4世帯に1世帯は老後破産の危険があると言えるのです。

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おひとりさまの老後破産を防ぐ3つの対策 40代から考えておきたいこと(2019/07/20公開)

おひとりさまの老後破産を防ぐ3つの対策 40代から考えておきたいこと
2019/07/20

「下流老人」になってしまう理由とは

NPO法人ほっとプラス代表理事である藤田孝典の著書「下流老人――一億総老後崩壊の衝撃」により広く知られることとなった「下流老人」という言葉。下流老人とは「生活保護基準相当で暮らす高齢者、およびその恐れがある高齢者」を意味します。

そんな下流老人になってしまう主な理由は3つあります。一つ目が年金額を把握していないこと。二つ目が40代から住宅ローンを借り、支払いに追われていること。そして三つ目が成人の子供を扶養しなければならないことです。

老後の生活が苦しいものとならないよう、今から老後のことをしっかりと考え、住宅などのローンは退職までに終わらせるプランを立てるなどの対策を考えておきましょう。

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60代の約3割が金融資産ゼロ。「下流老人」になる3つの理由(2019/06/24公開)