こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。

 多くの独身者から「気が付いたら35歳だったんです」「いつの間にかアラフォーでした」といった言葉をよく聞きます。若い時は結婚なんて考えていなかっただけかもしれませんし、結婚しないでアラフォーになったのに特に理由なんてないことも多いと思います。

昔の“エビちゃんOL”服で婚活する37歳。「変わらない」ことの危うさ
(画像=『女子SPA!』より引用)

写真はイメージです(以下同じ)

 私のところへ相談に来た、年収300万円台の陽子さん(仮名・37歳・事務職)もそんな女性でした。結婚しないと決めていたわけじゃないし、普通に結婚ぐらいできるだろうと思ったらアラフォーになっていたそうです。

3年前と同じ服、同じ私生活、同じ給料で、焦らないのはなぜ

 遅いスタートながら婚活を開始し、マッチングアプリじゃ無理だと見切りをつけて結婚相談所に登録した陽子さん。会いたいと思えない男性とも会わなければいけない焦りと不安の中で、決め手に欠ける出会いを繰り返し、どうしたらいいか分からなくなって相談にやってきました。

 プロフィールを見せていただくと、陽子さんの勝負写真はシフォンブラウスにパステルカラーの丸首カーディガンを羽織り、フレアスカートという昔のエビちゃんOLのようなコーディネイトでした。令和なのに古いし、アラフォーなのに幼いです。

 玉手箱を空けたわけでもなく、ある日突然アラフォーになる事なんて決してないのだけれど、現状維持バイアスが強すぎる方は「3年前と変わっていない」ことに危機感を持ちにくいです。彼女の場合はここが、要注意ポイント。

 3年前と服が同じで、私生活が同じで、給料が同じで、仕事内容が同じなのに3歳年齢が上がったら。それは年齢に見合った成長をしていないとも言えます。心配にならないでしょうか。年齢が上がるほど健康診断で要検査項目が増えるのだから、「同じ」わけがないのです。

相手のことは「なぜこの歳まで独身?」と勘ぐる

 陽子さんは「普通は〇歳あたりで結婚するもの」「結婚したら子どもを産むもの」という世間の圧力を快く思っていなかったそうです。

昔の“エビちゃんOL”服で婚活する37歳。「変わらない」ことの危うさ
(画像=『女子SPA!』より引用)

一方で、婚活で申し込みが来る男性に対しての、こんな気持ちも吐露してくれました。

「プロフィールを見ても『会いたいな』って思えないし、会ってみたい男性からはことごとく断られました。お見合いする男性に対して、なんでこの年まで独身だったんだろうって思っちゃって。きっと何かあるんだろうなって思うと全く気持ちが盛り上がらないんです。

 この年だし、えり好みできる立場じゃないのは分かります。自分がモテるとも思っていないし、こういう時に申し込んでくれてありがたいなって思えない自分の事も嫌になります。でも結局会ってもつまらないことが多くて……どうしたらいいんでしょうか」

 陽子さんに限らず、30代後半あたりから婚活を始める男女は、自分を棚に上げ相手のことは「なんでこの年まで独身だった?」と勘ぐる傾向があるのです。

 独身でいる理由が納得できる人の方が、お見合いは決まりやすいです。子どものいないバツイチの人はこの点「1回は結婚していたからコミュ力なども普通にあるだろう」と思われ、婚歴がプラスに作用することさえあります。

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