曇りの日におすすめな被写体
曇りの日は写真撮影に向いていないと思いがちですが、曇りの日こそ素敵に撮れる、おすすめしたい被写体があります。それはどんな被写体なのか、なぜおすすめなのか、ひとつずつ見ていきましょう。
森や渓谷
森や渓谷は木に囲まれているため、その場所自体が暗いという特徴があります。先ほど紹介したように、曇りの日は曇り空よりさらに暗い場所に行くことで、陰影の付いた写真を撮ることが可能。森や渓谷は、この条件を満たしているのでおすすめです。また、森や渓谷は太陽光の反射が少ないと、植物の色や岩のディテールをはっきりと写し出せます。さらに、太陽がないことにより水面も反射しにくく、白飛びも防ぐことが可能です。
曇りの日に森や渓谷を撮影すると、全体的に落ち着いたトーンの雰囲気のある写真が撮れます。神秘的な写真や幻想的な写真にすることも可能。ぜひ、撮影してみてください。
夕焼け
夕焼けとは、日没のころに空一面が赤く見えること。雲が染まることで夕焼けが起きるので、曇りの日は夕焼けの写真を撮影する絶好のチャンスなのです。さらに曇りの日は、見渡す限り真っ赤になるような「爆焼け」が撮れることもあります。「爆焼け」とは、夕焼けの中でも空全面が素晴らしい焼け具合になる様子のことで、曇り空でなければ現れません。
きれいな夕焼けの写真や、爆焼けの写真が撮りたいときは、曇りの日を狙って撮影する必要があります。曇りの日は、曇りの日にしか撮れない美しい空模様を写真に収めましょう。
花
曇りの日に陰影が弱くなることを逆手に取って花を撮影すると、ふんわりした印象の写真に仕上がります。花畑一面など「引きの写真」は、色鮮やかさが出る晴れの日が向いていますが、花をアップで写した「寄りの写真」は曇りの日がおすすめです。どうしても空が写ってしまう場合や、どんよりさが抜けないときは、この後紹介する「ポートレートモード」を使いましょう。
ふんわりした印象の儚げな花の写真を撮りたいときは、曇りの日が絶好のチャンス。曇りの日だからと諦めず、曇りを利用した写真を撮影しましょう。
曇りの日におすすめなカメラ設定
曇りの日にうまく写真が撮れないという方は、カメラ設定を変えてみるのもひとつの手。ここでは、曇りの日におすすめなカメラ設定を3つ紹介します。
モノクロ加工
陰影がはっきりしないなら、思い切ってモノクロ加工してみましょう。実は、印影がはっきりしていない曇りの日に撮った写真こそ、モノクロ写真にぴったり。それは、白と黒の明暗差がはっきりとしすぎない、ふんわりしたモノクロ加工ができるからです。モノクロ加工は、「もの」も「人」も「風景」もどんな被写体でもおしゃれに見せることができます。曇りの日に撮った写真をおしゃれにしたい方に、おすすめの設定です。
ポートレートモード
ポートレートモードとは、被写体にピントを合わせ、背景をぼかす設定のこと。最近発売されている、iPhoneなどのスマートフォンにも搭載されている機能です。曇りの日でもポートレートモードを使うと、曇り空が気にならないような写真を撮ることができます。また、ポートレートモードで背景をぼかすと、ピントが合っている被写体をより鮮やかに見せることが可能。曇り空でも鮮やかな写真が撮りたいときは、ポートレートモードを使いましょう。
スローシャッター
スローシャッターとは低速シャッターとも呼ばれ、30分の1秒より遅いシャッタースピードで写真を撮ること。スローシャッターで撮影すると、雲の流れを美しく撮影することが可能です。スローシャッターは、肉眼では見られない光の跡や、動きの軌跡を写真として残せる設定。そのため、雲の流れはもちろん、滝や川など一方向に連続して動き続けているものの撮影がおすすめです。曇りの日は、スローシャッターを使うと、雲の流れまで美しく写し出すことができます。
天気を味方につけて、曇りの日こそ素敵な写真を撮ろう!
今回は、曇りの日に使える撮影テクニックを紹介しました。「曇りの日はきれいな写真が撮れない…」と悩んでいる方は、この記事を参考に写真を撮ってみてください。
天気を味方につけて、曇りの日こそ素敵な写真を撮りましょう。
提供・トランカ
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