2017年には全国で1,160店舗あったミスタードーナッツですが、2021年3月には961店舗まで減少。「ミスドに存続の危機が迫っている?」と心配する声が聞かれます。

しかし、最近のミスタードーナツの経営状況を調べると、意外な実態が見えてきました。

4年間でミスタードーナツ200店舗閉店の背景には何が?

4年間で約200店舗閉店したミスタードーナツ。理由はさまざまですが、一つの大きな理由に収益の悪化があります。

その背景には以下のような要因がありました。

・コンビニスイーツの台頭
・消費者ニーズの変化
・コロナ禍

ミスタードーナツは大量閉店を迫られ、一時は存続の危機があやぶまれていました。しかしながら、現在ミスタードーナツは復活の兆しを見せ始めています。

意外!ミスタードーナツの営業利益は伸びている

意外なことに、現在ミスタードーナツの業績は上向きです。

親会社である株式会社ダスキンの「2022年3月期第2四半期決算書」からフードグループの数字を見てみましょう。

ダスキンセグメント別売上高・営業利益:フードグループ

2021年3月期第2四半期 2022年3月期第2四半期 差額
売上高 159億4,200万円 199億1,500万円 +39億7,300万円
営業利益 △2億3,200万円 17億5,100万円 +19億8,300万円

ダスキンのフードグループはミスタードーナツが主力事業となります。売上高・営業利益ともに大きくプラスとなりました。前年同期はコロナ禍の影響により大幅な売上減少となっていましたが、今期は売上増加に転じた形です。