家族の一員となる愛犬の名付けに悩む方も多いのではないでしょうか。和風にするか洋風にするか、また性別や犬種によっても名前の候補は違ってくるでしょう。一緒に暮らしていく大切な愛犬の名前は、失敗しないよう慎重に決めたいものです。そこで今回は、名前を付ける際のポイントと注意点についてご紹介します。
犬の名前を決めるときに意識すべきこと、3つ
しつけをする時、食事の時、散歩に行く時、コミュニケーションをとる時など、愛犬との暮らしの中で数えきれないほど名前を呼ぶことになります。 そんな大事な名前を決めるときには、「覚えやすい発音」、「母音の多さ」、「苗字とのバランス」の、3点を意識し、注意しましょう。 ここからは、それぞれの詳しい解説をします。
犬が覚えやすい発音を意識する
人間の言葉は、「a、i、u、e、o(あいうえお)」からなる母音と、「k、s、t、n、h、m、y、r、w、g、z、d、b、p」からなる子音で成り立っており、犬は子音が聞き取り辛いと言われています。 さらに、「d」「k」「p」などの鋭い音のイメージのある子音と、はっきりとした母音の「a」「i」「e」が含まれると反応しやすいといわれているので、名前に使うといいでしょう。 逆に、「f」「m」「r」といった柔らかい印象の子音や、曇った響きの「u」「o」という母音は聞き分けにくい発音だとされるので、名前にはあまり使わない方が良いようです。
また、1~2の音節からなるようなシンプルで短い名前にしましょう。 耳がよいと言われる犬ですが、それは人間よりも広い音域を聞く事が出来るということであって、どんな音でも聞き分けられるといった意味ではありません。 特に、人間のように子音を聞き分けることができないため、長い名前は避けましょう。
母音が多い方が良い
人間は母音と子音を組み合わせて言葉を発音しています。しかし、ワンちゃんは言葉の母音を聞き取ることはできるものの、子音を聞き分けることは苦手だと考えられています。 そのため、全く聞き取れないということはありませんが、「さくら(sakura)」や「なすか(nasuka)」、「たつや(tatuya)」という母音が「a、u、a」になる言葉は全て「あうあ」、もしくは「あうあ」と似た言葉として聞こえているのです。
名前を付ける際には子音よりも、「アクア」、「アオイ」など、母音を多く使った名前の方が良いでしょう。
苗字とのバランスを考える
動物病院などでは、「近藤パルちゃん」というように、飼い主さんの苗字とワンちゃんの名前をつけてフルネームで呼ばれることがあります。 そのようなときのため、飼い主さんの苗字とのバランスも考えて名前をつけると良いでしょう。
また、公共の場で呼ばれても恥ずかしくない名前、聞いた人が不快に感じない名前を意識して、誰からも愛されるような名前をつけてあげたいですね。 外国語で名前を付ける場合には、響きが格好良いからといってそのまま名前にするのではなく、念の為に意味を調べてみることをオススメします。