移住を考えているけど、移住先を決められていないという人も多いのではないでしょうか。

この記事では、移住先の決め方のポイントについて紹介しています。

移住先の決め方のポイント7選

あなたが地方移住に興味をもっているのは、都会の暮らしに疲れてきているからではないでしょうか。

もしくは、「田舎でゆったりのんびりと暮らしたい」「豊かな自然の中で子育てをしたい」「コロナ禍の影響でリモートワークに変わったから」などと考えているからかもしれません。移住を考えている人の理由はさまざまですが、では、いったい具体的にどこに移住をしたらいいのでしょうか。

海や山の近く、ほどほど便利な地域、実家や親せきのそば、観光で訪れたことがある場所、などなんとなく漠然とイメージがわくものの、何を決めてに決めたらいいのか、悩んでいる人も多いと思います。移住先で幸せに暮らせるために一番大切なことは、自分に合った移住先を選ぶことだと思います。そこでいつか地方移住をしたい人に向けて「移住先の決め方」を7つ紹介します。ぜひ参考にしてください。

移住支援制度が充実している自治体を選ぶ

【決定版】移住先の決め方7選!注意点についても解説
(画像=『移住支援.com』より引用)

移住先選びのポイントの1つめは、移住支援制度が充実している自治体を選ぶことです。まず移住後の収入や金銭面を考えることは大切なことです。地方は仕事が少なく、給与も都市部に比べれば低いのが一般的です。

支援制度が充実している自治体には、移住者が多く集まり、住みやすい場所だといえるでしょう。住みたい田舎のランキング記事などでも、支援制度が充実している地域は上位になります。移住支援金や住宅ローンなどの補助制度が充実している自治体は、移住先の候補として考える際には重要なポイントになります。では、具体例として、3つほど自治体をあげてみましょう。

山梨県大月市

山梨県大月市には、定住促進住宅取得助成金制度、定住促進中古住宅取得助成金制度、空き家バンク成約物件リフォーム助成金制度などさまざまな定住促進の支援制度があります。定住促進住宅取得助成金制度では、2025年3月31日まで、大月市内の人が新築住宅を取得した場合は助成金が最高120万円交付、大月市外の人の場合は最高150万円交付されます。

所有権の保存登記、又は移転登記が完了した大月市内の中古住宅を取得して住民票を移した場合、助成金を最高20万円交付します。2025年3月31日まで、大月市空き家バンクに利用登録し売買が成立すると、空き家の購入者に対しリフォーム工事費用の一部が10万円を上限に交付されます。

岡山県新見市

岡山県新見市内での生活体験をするために宿泊する場合、お試し暮らし支援事業として、1世帯1泊あたり2000円(ただし食事なしプランの場合)で、最長30泊宿泊できます。

また、新見市移住交流支援センターが、IJU(移住)したい人と新見市をつなぐアドバイザーとして、オーダーメイドでプランを作成し、実際に現地を案内してくれます。市内の空き家の購入・改修・家財整理を行う場合、購入の場合は補助限度額200万円、改修の場合は、限度額が300万円、家財整理の場合は限度額20万円、経費の一部を補助します。新見の木材を使用した住宅の新築・増築・改築に対しては、1戸あたり50万円の補助金が受けられます。

木造住宅を増改築する場合は、新見産材1㎡あたり25000円(上限30万円)が補助されます。ほかにも、新たにお店を開店させる場合や、新たに事業所を立ち上げる場合に必要となる経費を、補助金(上限100万円)として交付します。

大分県豊後高田市

大分県豊後高田市では、事務所に勤務している人、または新たに勤務する人で、市外に住んでいる人が、転入(ムーブイン)し、民間賃貸アパート等に入居した場合、年間最大10万円(年間家賃の1/2以内)の家賃応援金が交付される「ムーブイン就労家賃支援応援金制度」があります。市内に住宅を取得した場合、新築応援奨励金として10万円が交付されます。

「子育て世代いらっしゃい引越し応援事業」として、18歳未満の子を扶養し、現に同居している市外在住の世帯または現在妊娠中でかつ母子健康手帳の交付を受けている市外在住世帯が、転入するために引越し業者による引越しを行った場合、支払った実費相当額(上限10万円)をもらえます。

ほかにも移住者・移住予定者が新たに起業する際に必要な費用を助成します。補助対象経費の1/2、補助限度額の上限は75万円(伝統工芸、芸術等、創作活動に関する事業は、上限100万円)です。

自分の移住の目的が達成できる場所なのか考えて選ぶ

移住先選びのポイントの2つめは、自分の移住の目的が達成できる場所なのか考えて選ぶことです。農業がやりたいのであれば就農支援のある地域を、起業が目的であれば起業支援金制度のある地域を、水や空気がおいしいところで暮らしたければ自然豊かな地域を選ぶなど、何のために移住するのかをまず洗い出しましょう。

目的がブレると、どの地域も魅力的に感じられ、なかなか移住先を決めることができません。まずは移住目的を見失わないことが大切です。移住目的をしっかり決めて、それを実現できそうな地域を探し出すとよいでしょう。メリットとデメリットを確認し、移住の目的と比べてみて、移住地域を選ぶことも必要です。

すでに移住をしている先輩のいる場所を選ぶと安心

【決定版】移住先の決め方7選!注意点についても解説
(画像=『移住支援.com』より引用)

移住先の決め方の3つめのポイントは、すでに移住している人がいる地域を選ぶことだと思います。移住者が多く集まっている地域は、当然移住後の生活もしやすく、住みやすい場所で安心できるといえるでしょう。

家賃や物価が安かったり、交通の便がよかったり、子育てがしやすかったり、移住支援制度が手厚かったりと受け入れ体制が整っているからです。また、移住経験者がいるので、さまざまな不安について、移住後も相談できる環境があるといえます。移住者が多い地域であれば、コミュニティに溶け込みやすいかもしれません。

自分と近い年代の人たちが多く移住していたり、同じ目的で移住している人がいるなら、さらに心強いですね。気になる地域の自治体のHPや移住サイトなどで移住者数やその年齢層、移住者の口コミなどを調べて地域の特徴を調べることも大切です。

就職先があるのか調べてから決める

4つめのポイントは、就職先があるか調べてから決めることです。都会に比べて仕事は少ないものの、就職先の選択肢がない地域だと辛いものがあります。職場まで何分で行けるのかもチェックポイントになります。引越しでお金が飛ぶので、きちんと就職先を決めてからの移住がおすすめです。資格や経験を活かした高収入の仕事を探したり、副業を始めるなどなるべく多くの収入を得る工夫も必要です。リモートワークで都市部の仕事を続けながら移住するのも手段の一つです。

子育ての環境などが整っているかで決める

5つめのポイントは、子育ての環境が整っているかで決めることです。子どもがいる家庭やこれから結婚したい人にとっては特に重要なポイントになります。自然環境はもちろん、教育機関が充実しているかのチェックも大切です。保育園や幼稚園、小・中・高校などの場所と、園児・児童・生徒数は調べておきましょう。廃校や合併になって県外・市外まで通わせたりするのは金銭的にも時間的にも大変です。また、近くに病院があるかも調べておきたい観点です。

さらに、地域の治安も確認しておきたい項目です。昼間は閑静な住宅街なのに、夜は酔っ払いや不審者がうろつく犯罪多発地域だったり、通学路に交通事故が発生しやすい場所があることも。

実際に暮らした後の生活がイメージできる

【決定版】移住先の決め方7選!注意点についても解説
(画像=『移住支援.com』より引用)

6つめは、実際に暮らした後の生活がイメージできることがポイントになります。実際に住み始めたらどうなるかをシミュレーションしてみましょう。10年後、20年後に移住先として選んだ地域でどんな生活を送っているのか想像できないようなら、その地域は移住先としてふさわしくないのかもしれません。将来その地域でどんな生活を送りたいのか、家族で話し合うことも大切です。

移住先の候補地にいくつか訪れてみる

最後に7つめのポイントは、移住先の候補地をいくつか訪れてみることです。下調べをして気になる移住先を見つけたら、実際に訪れてみましょう。「一見は百聞にしかず」といいます。まずは移住候補地のイベントや体験会などに参加してみるのもいいでしょう。地元の人や先輩移住者と知り合え、さまざまな情報を得ることもでき、人脈も広がります。

また、観光シーズンだけでなく、季節を変えて、また時間帯を変えて訪れることが大切です。移住後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、これは重要なポイントになります。