ボスママの子どもが“大”をおもらし寸前
「夏樹さん……?あのさ……えと、さ……」
ボスママがルームミラー越しに夏樹さんに何かを訴えかけます。その表情はいつもの勝ち気な表情とは全然違い、困った顔をしていました。
写真はイメージです。(以下同じ)
「車、止まれたり、しない? 無理だよね……」
「え? どうしたんですか?」
「あの、ウチの息子がさ……」
彼女の言葉に思わず急ブレーキを踏みそうになってしまった夏樹さん。どうもボスママの息子が大を催してしまったらしく、かなり切迫している模様。ちらりと後ろを振り返ると顔は土気色になって腕には鳥肌が立ってお腹を押さえて苦しげな表情をしていました。
とっさにエコバッグを投げ渡す
車内はしんと静まり返りました。あいにく次のパーキングエリアまではしばらく掛かりそう。ボスママの息子は決壊寸前です。
夏樹さんはサイドボックスに詰めてあったKINOKUNIYAのエコバックを取って後ろにいるボスママに放り投げました。
「KINOKUNIYAのエコバッグにボスママの息子のお尻がすっぽり収まってて……今でも忘れませんよあんな光景。気に入ってたのになあ」
夏樹さんはそう言って苦笑しました。とんだハプニングがあったものの、予定通り行楽はプラン通りに始まります。息子たちの情操教育を兼ねた美術館巡りの後のランチでボスママに異変があったそうです。