移住するならどこがいい?おすすめの地域を紹介
では実際に移住支援金を活用して移住するにはどの様な場所が良いでしょうか。東京都や大阪府にあるふるさと回帰支援センターが、移住相談者を対象にしたアンケートをもとに移住希望地のランキングを発表しています。
2020年のランキングでは1位が静岡県、2位が山梨県、3位が長野県といずれも東京圏からのアクセスが良い地域が上位を占めています。上位3県は、移住支援金がいずれも最大で満額の100万円という事も、上位にランクインした理由と思われます。
静岡県
ランキング1位を獲得した静岡県は、日本一を誇る富士山で有名です。伊豆や熱海といった、有名な観光地もありますしビーチも充実しています。その上で、都心からもアクセスが良く高速道路や新幹線の停車もあり、東京圏からの移住には最適の場所です。
「全47都道府県幸福度ランキング2018」によると、温泉地がある為か健康寿命は全国2位という実績があります。県庁所在地である静岡市は、周囲を高い山で囲まれており太平洋から暖気が入ってくるため温かい気候が特徴的です。
浜松市は大型ショッピングセンターもあり、住宅街が広がる地域です。また三島市は美味しい水の産地として有名であったりと観光だけでなく住みやすい街として静岡県は存在しています。
子育て環境
静岡県は子育てにも適した地域です。比較的、温暖な気候に加えて子育て支援が充実しています。
静岡県独自の「子育て優待カード」事業や静岡市による「ママケアデイサービス」など、子供や親にも優しい取り組みが数多くあります。
他にも子育て支援センターなど、小さな子供を地域全体で育てていこうと支援を進めています。
補助金などの移住支援制度について
静岡県では、移住支援金が最大で100万円支給される他、移住者に対して支援が充実しています。
空き家での起業支援や新規就農に対しての支援もなされています。
さらに「みどりの住環境整備補助制度」という県外から移住した人を対象に、樹木や芝生の植栽、家庭菜園の設置などの緑化整備のための工事に補助が出るという独自の取り組みもあります。
山梨県
東京圏からの移住では、山梨県も人気です。
北は八ヶ岳、南は富士山、東は奥秩父山地、西は南アルプスと四方を山々に囲まれた自然豊かな地域は、手軽な田舎暮らしにはもってこいです。
名水の里ともいわれミネラルウォーターの生産量は日本一という事も人気の秘密。
さらに都心とのアクセスが便利という事もあり、早くから2拠点生活を推奨していた県です。
その為、東京圏からの移住者や通勤している人も多く、移住には最適な場所です。
さらにフルーツの産地としても有名で、四季折々の果物が楽しめるだけでなく、自分が生産者側に回ることもできます。程よい田舎暮らしを行う事が出来る山梨県が、移住地として人気なのも頷けます。
子育て環境
山梨県は「日本一健やかに子どもを育むやまなし」として県内の子育て環境の充実化を図っています。
子どもが病気のときなどには、県内どこに住んでいても病児保育施設を利用できる他、第2子以降の保育料が、3歳になるまでの間、無料など手厚い支援があります。
さらに産前産後ケアセンターなど、妊娠・出産の段階から県全体でサポートしています。
補助金などの移住支援制度について
山梨県では移住支援金が最大で100万円貰える他にも、多くの移住支援があります。
移住先での就職企業のマッチングや韮崎市などでのお試し住宅など、移住後に困りがちな職や住の問題も事前に解決できます。
さらに「クラインガルテン」という市民農園があり、地元農家や住民とふれあいながら野菜を作るといった手軽な農体験もあり、地域の受け入れ態勢にも積極性が見て取れます。
長野県
長野県は日本の真ん中の辺りに位置しており、日本で4番目の大きさを誇る県で、海はなく山々に囲まれた大自然が特徴的で避暑地やウィンタースポーツが有名です。キャンプ場やゲレンデに温泉といった自然のレジャーが充実しているのでアウトドア好きにはもってこいでしょう。
また「街の幸福度 自治体ランキング 甲信越版」において長野県飯山市は1位を獲得するなど、移住地として注目されています。
子育て環境
長野県の子育て環境は自然を有した取り組みが行われています。2015年より「信州型自然保育認定制度」をスタートさせ、幼児期の子どもを対象に、屋外での遊びや運動を中心に様々な体験をして子どもたちの知的好奇心や感性が豊かに育む取り組みをおこなっています。
さらに保育園の待機児童率は0.1%と低く、自然豊かで情操教育によいと感じている人の割合も高いことから、自然豊かな子育てができる場所です。他にも各自治体が独自の取り組みを行っており、喬木村は出産祝い金として、村に永住する意志のある方に祝い金を支給しており、第4子には5万円を支給しています。
補助金などの移住支援制度について
長野県では、多くの移住支援が行われています。空き家の活用にも力を入れており、空きやバンクの活用や修繕費の補助が充実しています。他にも新規就農支援など、県をあげて取り組んでいます。
そして特質すべきはUIJターンなど、様々な移住者に対しての就業支援です。全国トップクラスの就業率を誇り、就業率は6割を超えています。そして65歳以上の就業率は全国1位を誇っていることもあり就職先が無いなどで困ることはあまりありません。
福岡県
福岡県は九州地方の県では最も人口が多く、西日本随一の産業都市です。気候は太平洋気候のため、温暖で過ごしやすいのが特徴的です。県内総生産は約18兆円と九州の約4割を占め、全国でも第9位の実績です。移住した後に、産業を視野にいれた企業で働きたい場合などにはおススメの県です。
特徴や歴史
福岡県は西日本随一の都市で交通機関も充実しており、国際線も充実しています。
また屋台の店舗数は日本一と言われ、独自の食文化の形成と共に夜の街を彩る風景として多くの人に親しまれています。
福岡県は中国大陸や朝鮮半島に近いという地理的条件から、古くから交易や侵略の歴史があります。
世界初の海底トンネルである関門鉄道トンネルの開通や大相撲九州場所が本場所として行われるなど、西日本の発展の歴史の中心地とも言えます。
子育て環境
福岡県は子育てがしやすい街でしょう。福岡市では、子ども教育の一環として読書を推進し、毎月23日には「福岡市子どもと本の日」と設定して取り組んでいます。
子育てのための施設もあり、福岡市の「子どもプラザ」は乳幼児と親が無料で利用できたり「赤ちゃんの駅」というオムツ替えや授乳のためのスペースを設置された場所があり、乳幼児の親子がより外出しやすいような仕組みがなされています。
補助金などの移住支援制度について
福岡県への移住を考えたときにまず驚くのは、情報提供が豊富ということです。東京都と福岡県には「ふくおかよかとこ移住相談センター」が設置されており、ワンストップでの移住相談が可能です。
また、お試し移住施設や移住体験住宅支援なども豊富です。宗像市では、未就学児が同居の子育て世帯に向けた家賃補助などありがたい支援もあります。
宮城県
宮城県は東北6県の中でも人口が多く1、2を争うほどです。
県内は仙台・県北・県南・三陸の4つのエリアに分かれており、東北新幹線が開通しているので東京圏へのアクセスも便利です。
世界三大漁場の1つとして有名な「三陸沖」ではサンマに戻りガツオが有名ですが、特に牡蠣の養殖も近年では盛んです。冬場は積雪もありますが、東北地方の中では比較的温暖な気候です。
子育て環境
宮城県は保育園・幼稚園から小学校時期の支援がかなり手厚いです。
小学校に入学する子供一人につき、祝い金や入学用品が支給されたり、第3子以降が小学校に入学する際には、入学準備資金として3万円が支給されるといった支援もあります。
また教科指導におけるICTの導入も盛んで、ゆくゆくは1人1つのタブレット端末が支給される予定です。
補助金などの移住支援制度について
宮城県では「新事業創出支援融資」など起業するにあたっての支援が充実しています。
他にも各自治体で空き家バンクなどを活用した空き家情報もあり、住む事、働く事が移住後にスムーズにおこなえることでしょう。
まとめ
移住支援金の導入によって、東京圏からの脱却はかなりハードルが下がった様子です。
コロナ禍もあり、地方での働き方もさらに推奨されていくことでしょう。
これを機会に、新たな場所での生活を考えてみてはいかがでしょうか。
提供・移住支援.com
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