私たち妙齢女子たちに、ぴったりの冬ドラマがあります。『おいハンサム!!』(東海テレビ・フジテレビ系、毎週土曜 23:40~)です。

高杉真宙、桐山漣が“残念なイケメン”を好演『おいハンサム!!』に癒やされます
(画像=『女子SPA!』より引用)

(画像:「おいハンサム!!」東海テレビ公式サイトより)

吉田鋼太郎が演じる昭和の親父とすべてを包みこむ母(MEGUMI)、男を見る目がない三姉妹・由香(木南晴夏)、里香(佐久間由衣)、美香(武田玲奈)。そんな伊藤家を中心に繰り広げられる、家族×食×恋をテーマにしたコメディです。

今夜の第5話からでも全然大丈夫!土曜の夜長に「あるある分かる~」「なんだこの男…うざ~」と何も考えずにダラダラ観るのがおすすめです。

男女問わず、人間にまつわる“あるある”が光る

ドラマで描かれているのは、三姉妹の恋愛模様だけでなく生活や食、家族の在り方にいたるまで様々。

第3話の“冷蔵庫地図”エピソード。冷蔵庫のなかにある食材たち、例えば5㎝ほど使い残したねぎや少し残った油揚げに賞味期限が近いものを、いかに無駄なく使い切るか。頭のなかで常に冷蔵庫にあるものたちをつなげて献立を考える……次女・里香がその“冷蔵庫地図”に囚われている様が描かれました。

ラストには、父が「ぴったりに囚(とら)われるな、ある時点でぴったりだったとしても明日からどうする。やり残したことは後悔しても仕方ない。恐れずに前向きに生きろ!」と人生訓を説きます。

もちろんここも良かったのですが、筆者が好きなのは母・千鶴が冷蔵庫地図に囚われていた過去を振り返り語った言葉。「必ず忘れたり、積み残したり落っことしたりする。それが人間。使い切るのを目的に生きるのは疲れる」……冷蔵庫地図の奴隷だった筆者にはぶっささり。

他にも、家族でも目玉焼きの焼き加減の好みはそれぞれ違う…納豆の食べ方もみんな違うとか。年を重ねると子どものころ嫌いだった食べ物ばっかり好きになるとか。そんな“あるある”を通しながら、少し元気や勇気が湧く人生訓ももらえるドラマです。