昔に比べるとお手頃な物件が増えたとはいえ、やはり庶民にとっては高嶺の花の「別荘」。それでも現在は貸別荘も充実しているほか、所有している知り合いに貸してもらったりと気軽に別荘ライフを楽しむこともできます。

別荘にタダで泊まれるウマい話、現実は雪かきと大そうじが待っていた
(画像=『女子SPA!』より引用)

写真はイメージです(以下同じ)

 3年前の冬、当時まだ恋人だった現在の夫と長野県内にある別荘を訪れた工藤祥子さん(仮名・31歳)。彼の叔父が所有していた物件で、タダで泊まれると聞いて楽しみにしていたといいます。

雪が積もっていて別荘敷地に車が入れない

「大学時代にサークルの旅行で貸別荘に泊まったことは一度ありましたが、そのときは10人近い大人数。彼氏とはしばらく遠出する機会がなかったため、2人きりで過ごす別荘での週末に出発前からハイテンションでした(笑)」

 2人はマイカーを持っていなかったため、スタッドレスタイヤを装着したレンタカーを借りて都内を土曜日の朝に出発。途中、寄り道や食料などを買い込み、昼過ぎには目的地の別荘に到着します。

 ところが、別荘が集まるエリアの道路はある程度除雪されていましたが、叔父の別荘の敷地内は大量の雪が積もったまま。車を建物横のスペースに停めることはできず、敷地入口にいったん駐車。雪かきをするために膝まで雪に埋もれながら別荘に向かい、スコップなどの除雪道具を取りに行くハメに。降雪地帯の別荘地の現実を思い知った瞬間でした。

別荘にタダで泊まれるウマい話、現実は雪かきと大そうじが待っていた
(画像=『女子SPA!』より引用)

「場所的に雪が積もっているのは想像できましたが、自分たちが雪かきをしないと車も停められないなんて完全に想定外。しかも、目の前の道路から別荘の駐車スペースまでは30メートル以上あったんです。

 彼は『車の中で休んでていいよ』と言ってくれたけど、彼ひとりにさせられないじゃないですか。2人でやればその分早く終わるし、一緒に作業するという選択肢以外ありませんでした」