「好き」を仕事にするための4ステップ

(写真=PIXTA)

ここから「好き」を仕事にするための具体的な方法を4つのステップに分けて紹介します。

ステップ1:なぜ難しいと思うのかを5W1Hで書き出す

「好きを仕事にするのは難しい」と思っている人の特徴として「漠然と」「ただなんとなく」感じているという点があります。イメージにとらわれて自分を動けなくしているのです。

この“とらわれ感”をなくすには、漠然とした思いを言語化することが必要です。具体的には「いつ」「なぜ」「どのように」と5W1Hで明確にします。

例えば「趣味を仕事にしたいけれど難しい」と思う場合、「なぜそう思うの?」「何が難しいと思う?」と自分に質問を投げかけ、紙に書き出します。答えはふっと思い浮かんだもので構いません。

自問自答の中で、意外な気付きが得られることがあります。「単に自分には実力がないから無理」と思っていたのが「起業して成功しないと周囲に笑われる」という恐怖が自分を縛っていたのだと気づいたり、「仕事で忙しすぎて起業準備に時間が割けない」と思い込んでしまっていたことにハッとしたりします。

起業への一歩を妨げていたものが分かると、解決を図りやすくなります。

ステップ2:自分ツッコミを入れてハードルを下げる

思い込みが強くて一歩を踏み出せない人のもう一つの特徴として「理想が高すぎる」という点があります。「最初から売り上げを100万円くらい立てないと」「店舗を借りないと」という思い込みが強いと、実力があっても夢を実現できません。ステップ2では「理想」というハードルを下げ、夢を現実化しやすくします。

プロセスとしては、ステップ1で出てきた答えに自分で「それって本当?」「どうしたらできると思う?」とツッコミを入れていきます。事業の失敗で周囲に笑われる恐怖が強いなら「それって本当?親友の〇〇さんはどんなことがあっても応援してくれるのでは?」と、「多忙で時間が割けない」が理由なら「もしかしたら寝る前の1日10分だったら時間は作れるかもよ」と自分にツッコミを入れていくのです。

人間は、他人に助言されるとできない言い訳を並べがちですが、自分で気づきを得て、できる方法を考えようとすると現実化に向けて意識が前向きになります。この意識が、夢の現実化のための原動力となるのです。

ステップ3:実現するための情報を探す

自分の中で夢の実現の方向性をある程度探れたら、今度は実現のための情報を思いつくままに探します。最近のインターネットは非常に充実しているため、検索してまったくひっかからないということがほとんどありません。「起業 育児 女性」「多忙 時間 起業」といったキーワードで、自分と同じような悩みを持ちながらも起業で成功した女性のブログやSNSを検索し、ほかの人の経験談からまねできそうな要素がないかを探します。

なお「好きを仕事にする」難しさの原因が資金ならば、「起業 資金」「起業 小資本」「起業 融資」といったキーワードで検索してみるとよいでしょう。

ステップ4:小さな一歩を踏み出す

ステップ1から3の過程で思い込みを解き、現実化までのステップを明確にできたなら、あとは「行動」です。ただ、大きなチャレンジではなく、小さな一歩を踏み出します。仕事で成功するにはコツコツ継続すること、自分の身の丈に合った挑戦を繰り返すことが重要です。

周囲の目が気になるなら、インターネット上でペンネームを使い小さく事業を始めてもよいでしょう。多忙で時間を割けないなら週末の夜だけを事業に充ててもよいかもしれません。経験不足が心配なら、バイトやパートをできる範囲でやってみてもよいでしょう。

いったん行動を開始すると、自然と「次はああしよう」「これならできる」とアイデアが次々と湧いてきます。仕事は行動がすべてです。

「行動を止めているのは自分自身」だと知ろう

繰り返しになりますが、行動を止めているのは自分自身の思い込みです。思い込みが強すぎると、どんなに実力や経験があっても、恐怖が強すぎて行動できなくなります。しかし、実際の仕事では、トライ&エラーで自分なりにノウハウを積んでいくしかありません。

失敗は思うほど怖いものではなく、むしろ学びのチャンスです。

「好き」を仕事にするかは自分の気持ち一つ次第であることを忘れずに、4つのステップをやってみてください。

鈴木 まゆ子(税理士鈴木まゆ子事務所代表)/DAILY ANDS

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