経営悪化により「洋服の青山」の閉店が相次いでいます。しかしその跡地に100均ショップの「ダイソー」が次々と出店しているようです。業態が全く異なる店舗になぜダイソーの出店が相次いでいるのでしょうか?

「洋服の青山」が大赤字になった理由

「洋服の青山」を展開する青山商事は2021年11月に2022年3月期上期中間決算を発表。その時点の純利益は75億円の赤字となっています。純利益が169億円の大赤字となった同年前期との比較ではかなり赤字が減ったものの、まだ巨額の赤字が続いています。

近年、オフィスカジュアル化が進みスーツの需要が低下しました。加えて、ウイルス感染予防を目的とするテレワークが増加。さらにスーツ離れが進みました。こうした理由により、洋服の青山は経営状態が急激に悪化していったたようです。

「洋服の青山」跡地にダイソーが続々と出店!

以上の背景から、現在青山商事はスーツ販売以外の事業に力を入れ始めています。中でも力を入れているのが「ダイソー」の出店です。

青山商事は2016年に「ダイソー(大創産業)」と販売代理店契約を締結。「洋服の青山」の跡地や現存する「洋服の青山」店舗の一角に「ダイソー」を出店しています。

ここ数年はコロナ禍の影響で「洋服の青山」の閉店数が特に増えています。それと比例するようにダイソーの出店数が増加。2021年8月時点で青山商事が出店したダイソー店舗は111店舗まで増加してます。