コーヒーチェーンは数多くあります。テレワークなどに利用する人も多いでしょう。このコーヒーチェーン、会社ごとに原価率が大きく異なることをご存じでしょうか?

今回はコーヒーチェーンの原価率についてみていきます。原価率が高いコーヒーチェーンはどこでしょうか。

コーヒーチェーン大手5社を比較

コメダ珈琲店<(コメダホールディングス)3543>、スターバックス、ドトール<(ドトール・日レスホールディングス)3087>、サンマルク<(サンマルクホールディングス)3395>、タリーズ<(伊藤園)2593>など、コーヒーチェーン大手5社の原価率は次の通りです。

コメダ珈琲店 スターバックス ドトール サンマルク タリーズ
原価率 64.0% 26.2% 41.9% 22% 52.4%
※ドトールは日本レストランとの連結決算から
※タリーズは伊藤園との連結決算から

スターバックス以外は2021年の数字ですが、スターバックスは2015年3月にスターバックスコーポレーションの100%子会社となり上場廃止となっています。そのため、財務数値は更新されておらず2014年の数字です。

いずれも人気のコーヒーチェーンですが、原価率に大きく差があるのが見て取れるでしょう。

原価率上位3位を見ていきましょう。

原価率3位はドトール

原価率3位はドトールでした。ドトールはフランチャイズの割合が7割を超えるため原価率は高くなります。これは加盟店に対する食材の卸にかかる売上が大きくなるためです。

一方、経費率はサンマルクやスターバックスコーヒーに比べ低めです。これはフランチャイズ店舗のため、設備投資や人件費などを抑えることができるからです。

原価率2位はタリーズ

原価率2位はタリーズです。タリーズの決算は伊藤園の連結になるので一概に比較はできませんが、やはりタリーズはフランチャイズが多いため売上原価率が高いようです。

また経費率は、ドトールと同じくフランチャイズ店舗のため設備投資や人件費などの負担が少ないため、低い傾向にあります。