帰宅後、自宅に長い髪が何本も…

「私も高校卒業後に地元を離れ、成人式も戻らなかったので久々に会う友達も多く、本当に来てよかった。参加を快く認めてくれた元旦那にも感謝していました。あくまでこの時点での話で、後で居ない間に何をやっていたかを知り、はらわたが煮えくり返りましたけど(苦笑)」

 その元夫は郁美さんと子供が不在中、なんと浮気相手の女性を家に連れ込んでいたのです。帰宅後、寝室のベッドの上やリビングのフローリングの床には明らかに自分や夫のものではない長い髪が。当時は専業主婦で部屋の掃除は毎日行っていたため、家に戻るなりこの事実にすぐ気づいたそうです。

同窓会で留守中、夫が自宅で連れ込み不倫。参加をすすめた夫の腹黒さよ!同窓会で留守中、夫が自宅で連れ込み不倫。参加をすすめた夫の腹黒さよ!
(画像=『女子SPA!』より引用)

「このとき私の中では離婚を決めました。ただ、これだけでは証拠として弱く、追及しても認めないと思いました。そうなれば警戒され、元旦那の有責で別れるのが難しくなるかもしれません。それで彼をしばらく泳がせ、独身時代の貯金を使って興信所に調べてもらうことにしたんです」

決定的な証拠でスムーズ離婚

 元夫はこのころも週末にあれこれを口実をつけて家を空けることが多く、「仕事っていうのは全部ウソで浮気相手ときっと会っているはず」と妻のカンで確信。その日に狙いを定めて尾行調査を頼んだところ、お願いした3日間すべて女性と密会していたことが判明し、言い逃れできない決定的な証拠を手に入れることに成功します。

「はじめこそ浮気を認めませんでしたが、写真などの証拠を突きつけるとあっさり陥落(かんらく)。その後はあきらめたらしく、弁護士をはさみましたが慰謝料や養育費で揉めることもなくスムーズに別れることができました」

 後でわかったことですが、元夫は彼女に対して優しく接するようになり、土日も留守がちになっていた半年ほど前から浮気を開始。相手とはマッチングアプリで知り合ったらしいですが夫婦の自宅で密会していた以上、既婚者だと知っていたことに疑いの余地はなく、その女性にも慰謝料を請求したそうです。

「個人的にその女性に怒りはなかったですが、何もしないほどお人好しでもないのできっちり支払わせました。シングルマザーになるのにあたってお金はいくらあっても困りませんから(笑)」

今は再婚して故郷で幸せな日々

 離婚後は実家のある九州に戻り、両親のサポートを得ながら生活。その後、再就職先の同僚だった男性と再婚。今ではお子さんも実の父親のように懐いて、家族3人で幸せに暮らしているそうです。

「同窓会の記憶がドロドロした浮気の情報で上書きされちゃったので、いい思い出ではなくなってしまいましたけどね。それでも参加したことで新たな一歩に踏み出せたし、そこだけは元旦那に感謝しています」

 妻のいない間に逢瀬を楽しむつもりが結果的に自爆してしまった元夫。彼にとっては家族もお金も失い、高すぎる代償を支払うことになってしまったようです。

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<文/トシタカマサ イラスト/磋藤にゅすけ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 トシタカマサ 一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

提供・女子SPA!



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