【事例】各地方の地方創生に向けた取り組み〜企業編〜
地方創生に向けた取り組みを行なっている企業もあります。ここでは企業による地方創生に向けた取り組み事例を紹介します。
中村ブレイス株式会社
中村ブレイス株式会社は人口400人の小さな町、島根県大田市大森町にあります。大森町には、武家屋敷や町屋など古い町並みが建ち並んでおり、1987年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。また、2007年には「石見銀山遺跡」とその文化的景観としてユネスコの世界遺産に登録。しかし、街からは急速に活気が失われ、ゴーストタウンになっていきました。
そこで立ち上がったのが、中村ブレイス株式会社です。大森町を再び人々で賑わう町にするべく、古民家の再生に取り組みます。地域の人たちがレストランや喫茶店、パン屋などとして古民家を利用することにより、U・Iターンをする住民が増え、人口減少に歯止めがかかったのです。
参考:「古民家再生活動」(中村ブレイス株式会社)
エーゼロ株式会社
エーゼロ株式会社は、岡山県の最北東端に位置し兵庫、鳥取県と県境を接する村に本社を構えます。元々は、西粟倉村が村をあげておこなった移住者を募るために2007年に立ち上げた西粟倉村雇用対策協議会が元です。
移住者に対して「仕事と住居」を提供できる様に、立ち上げられた組織です。その後、移住起業支援事業を行う様になり2016年5月にエーゼロ株式会社に社名変更します。移住者に対しての取り組みだけでなく、農林水産業の総合的な 6 次産業化に向けて研究開発をスタートします。
その後も建設業やうなぎ養殖業、ジビエを対象にした食肉処理業などの許可をとると、地域に根ざした産業を推し進めていきます。2018年には、北海道厚真町にて厚真事業所を設立します。さらに滋賀県高島市にも支社を設立し、地域経済を醸していく企業として注目が集まっています。
参考:「私たちの想い — 地域経済を醸す – エーゼロ株式会社」(エーゼロ株式会社)
シタテル株式会社
シタテル株式会社は2014年に熊本市で誕生した会社です。「衣服生産のすべてがここに」をコンセプトにしており、アパレルブランドや一般の方に対して服づくりをサポートする「衣服生産プラットフォーム」を展開しています。
インターネットを活用し、場所にとらわれない衣服生産「完全非対面対応」を業界として初めて実現させ、テレビ東京「ガイアの夜明け」でも紹介されました。
2017年3月には総務省「ICT地域活性化大賞2016」大賞受賞し、熊本の小さなか会社は、現在の持続可能なファッション業界の実現を目指す注目企業にまで成長します。さらに東京支社も設立し、サプライヤーとして中国、ベトナム、韓国、バングラディシュなど海外展開もしており世界的にも注目の地方起業です。
参考:「シタテル株式会社 | IMAGINATION」(シタテル株式会社)
まとめ
地方創生とは、国が首都圏以外の地域にお金をばらまくだけでは上手くいきません。その土地に根を張る人や企業があってこそ、成り立つものです。現在はICT活用によりテレワークも活用できる世の中です地方での活発な雇用による経済的自立こそが「地方創生」において最も重要なことなのです。
提供・移住支援.com
【こちらの記事も読まれています】
>コンビニエンスストア店舗数の都道府県ランキング!コンビニエンスストアが多い地域はどこ?
>持ち家比率の都道府県ランキング!一軒家に住みたい人におすすめの都道府県は?
>車の普及台数が多い都道府県ランキング!田舎に移住したら車生活?車購入は必要?
>【田舎暮らしをしたい!】地方移住をして農業を始めたい人向けの就農支援制度を紹介!人気の地域や仕事の見つけ方も
>リタイア後に地方移住した夫婦の家計を公開!(50代・60代夫婦編)