会いたいと思っても向こうから断られる
3カ月先までお見合いの予定が入りました。1日4人と会った日もあったそうで誰が誰だか分からなくなりそうだったとか。その間にも申込は次々に入ります。
「結婚相談所にもこんな素敵な人がいるんだ」と思うような人もいたそうですが、そんな人はまた会いたいと思っても向こうから断られることもあったそうです。
だいたいの男性は1回会っただけではピンと来なくて、可もなく不可もなくで決め手に欠けたそう。たくさんいるので何かで決めなければならず、年収が高い、家が近い、仕事が同業界、そんな人を残していきました。
予定が詰まっているため、2回目デートの約束をしてもみんな1か月以上先になります。会ったときには、お見合いで会った時に何を話したのかさえ覚えていなかったそうです。
入会時の申込殺到は一時的なもので、数か月すると申込数は落ち着いてきました。会う予定の男性が減り、予定のない休日がでてきて優美さんは不安になったそうです。
そこで、マッチングアプリにも手を出したそうです。ここでも数百人の男性から「いいね」が来てしまいました。
漠然と「“いい人”を探す」のは、高望みになりがち
こうしてたくさん会って会って会いすぎて、決められなくなって1年が経ってしまったのでした。
結婚相談所やマッチングアプリといった「条件から入る出会い方」は、条件のいい人に人気が集中します。「人気がある人=自分の理想の人」ではないのですが、その中にいると条件に目がくらむのです。
優美さんは年収500万円で結婚後も仕事は続ける予定。お相手の年収や学歴にこだわりはありませんでした。しかし「年収500万円」「年収700万円」の男性が並べば、高い方がいいように感じるでしょう。
漠然とした「いい人」を探して婚活してしまうと、年収やスペックが高い、友達に自慢できるような男性ばかり選んでしまうようになるのです。しかし、人気がある男性はライバルも多くいます。また、デートの約束ができなければ他の女性と関係が発展してしまうでしょう。
男性も負け戦はしたくありません。1回しか会ったことがなくて、人気すぎて2回目のデートが1か月先になる女性より、1か月の間に2回3回会っている他の女性の方が親しくなってしまいます。
優美さんに必要なのは、自分にとっての「いい人」とはどんな男性なのかという条件の整理です。