伝統ある蔵の町、茨城県桜川市真壁町で行われるひなまつりでは、古くは江戸時代から代々受け継がれてきたお雛様の歴史をたどることができます。それと同時に、歴史的建造物を鑑賞し、真壁の生活にふれ、町の人々との交流も楽しめます。「寒い中、真壁に来てくれた人をもてなそう」住民のそんな一言から始まった、真壁のひなまつり。おもてなしの心に触れて温まりませんか?
真壁の町おこし
茨城県桜川市真壁町は、茨城県の西部に位置し、石材加工が盛んな町です。戦国時代の剣豪、真壁氏によって造られた城下町が起源となっています。
この町で毎年、雛祭りの時期に開催されるのが「真壁のひなまつり」。2012年に町おこしの一環として始めたのがきっかけで、今では、約180軒の家がひな人形を飾る一大イベントです。
店舗や蔵の他、民家も解放し、町をあげてのおもてなしです。「この奥も見ていって!」「甘酒飲んでいって!」と、気さくに声をかけて頂き、温かい気持ちにほっこりします。
自由に街中を歩いて散策できるイベントですが、そんな真壁町のひなまつりイベントで訪れたい、必見スポットをご紹介していきます。
【1】真壁伝承館
公民館や図書館、歴史資料館などを併設した複合施設で、こちらにも雛人形が展示されます。真壁が最も栄えたのは江戸時代ですが、そういった歴史もここで知ることができます。
【2】真栄石材産業
飾られるお雛様は、基本的には、その家に代々伝わるお雛様が飾られていますが、数百年前の由緒あるものから、現代作家の作品、切り絵、つるし雛、石で作られた変わり雛など様々です。この地方の風習で、女の子の初節句には、近所の方々からもお人形が贈られたのだそうです。
近所や親せきから贈られた、花飾りのお人形や高砂人形が勢ぞろい。こういったところからも、ご近所との親密なお付き合いが伺えますね。
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