最近話題の「共感覚」について、「共感覚って何?」「私も当てはまるかな?」と気になる方も多いはず。今回は、共感覚の診断テストと、共感覚の種類・メリットについて分かりやすくまとめてご紹介。人の性格や姿に色が見える感覚や、「ミラータッチ共感覚」についても解説するので、ぜひ参考にしてください♪
【いきなり本題!】共感覚の診断テスト 2種類!
チェックの数で分かる!共感覚診断テスト
共感覚テスト1つ目は、以下のチェックリストを使って診断していきます。当てはまる項目が4つ以下という方は残念ながら共感覚者とは言えません。
共感覚診断チェックリスト
目を閉じてしっかり音を聞くと特定の色を感じる
匂いに色を感じる
数字や曜日・日付に色を感じる
温度に色や匂いを感じる
他人の感情に色を感じる
歌や曲に色や匂いを感じる
音を聞くと背景や情景が思い浮かぶ
味に手触りや形を感じる
他人と自分がリンクする感覚がある
数字が立体的に見えることがある
5~7つ当てはまった方は共感覚者です。特殊な能力の持ち主で、普通の人とは違う特別な人間と言えるでしょう。8~10つ当てはまった方は共感覚者の中でも特に鋭い感覚の持ち主です。芸術家などの道が向いてます。
鋭い共感覚持っていればいるほど、周りの人との違いを強く感じてしまうこともあります。自分が一般的な感覚よりズレているかも?と思う方は合わせてチェックしてみるのも良いですよ。
動画で簡単に分かる!共感覚診断テスト
共感覚テスト2つ目は、動画を使った簡単な診断です。下記の動画は共感覚の中でも特に多く事例が見られる「色覚テスト」に関する内容です。気になる方も多いと思いますので是非診断してみて下さいね。
そもそも「共感覚」とは?
「一部の人にみられる特殊な知覚現象」のこと
共感覚とは、シナスタジアとも言われ、ある事象、刺激に対して通常で起こる感覚以外に、異なる種類の感覚が生じる特殊な現象の事を言います。この共感覚を持つ人間は多くは無く、人類全体でみると、ごく少人数の人に見られます。
通常だと視覚は目に見えたものを形として捉える感覚、聴覚は音を聴きとる感覚、味覚は食べ物を口に入れた時の感覚、嗅覚はにおいを感じる感覚、そして触覚は触った時の感覚で、これらは通常起こる感覚になります。
ところが、共感覚は音を聴いた時に聴覚で音を感じるだけではなく、視覚が働き、色が認識出来たり、形を視覚で判断した際に、味覚を感じるというものとなります。
POINT
スピリチュアルと共感覚との関係
スピリチュアルを学んでいる人で、波動やオーラーが色として見えるというケースは共感覚とは全く異なります。 共感覚は脳の構造によるものなので、トレーニングしなくても勝手に通常の感覚と別の感覚が働きます。訓練して開花するスピリチュアル的なものとは根本的に異なります。
共感覚が起こる要因
共感覚は、神経系の疾患と判断される場合があるようですが、特に精神障害診断の項目には入っていないようです。日常生活に不便を感じるわけでは無く、一般の人に比べて、プラスして別の感覚が生じてしまうというだけなので、特に障害という部類に当てはめる必要も無いからです。
特に生まれつき共感覚を持っている人であれば、それが当たり前の世界でもある為、何の違和感も持たないのです。後天的にで急に共感覚が生じた場合は、最初は混乱をすることもありますが、次第に慣れてくるようです。
後天的に生じるケースとしては、事故、何らかの精神面でのショック等が多いようです。ショックとは言っても悪いことばかりではなく、良い事、悪い事も含め、何らかの出来事がきっかけとなり、共感覚が芽生えたというケースが目立つようです。
共感覚の事例
まず、絶対音感を持っている人というのは、共感覚を伴う方が多いようです。絶対音感とは、メロディーとして聞こえる音だけではなく、耳に入ってくるあらゆる音を音階として認識ができる能力となります。
救急車の音、電話の呼び出し音、水の流れる音、これらを特定の音階のデーターとして変換する事ができるのです。これらの音をピアノなどで再現する事が出来るのです。音楽家を目指している方でこういった才能を持っていると、非常に有利になります。
また、人の名前を覚えたり、電話番号を覚える際、共感覚が役に立つこともあります。顔という形だけではなく、においや色と一緒に覚えたり、電話番号だと色と一緒に覚えたりすることで脳に格納しやすく、忘れにくいようです。
共感覚の種類は?
共感覚の種類①文字に色が見える
最も多い共感覚のケースが、文字に色が見えるというものです。欧米人は特に多い傾向にあります。これは言語の違いが大きく関係しています。英語を母国語とする場合、覚える文字はアルファベット26文字です。これらに色をつけて覚えるということ自体は脳にもさほど負担がかかりません。
それに対して、アルファベット、かな文字、カタカナ、漢字など、使う文字が多い日本人、漢字を多く使う中国人となると、この共感覚を持つ人間は少なくなる傾向にありますが、稀にこれらの大量の文字を色に識別している人も実在はするようです。
共感覚の種類②数や時間に色が見える
数字や時間を色として認識できる方もいます。数字として見たり、あるいはさいころの目、玉の数といった、数字ではなく、形として数字を判断する場合は、その目に見える個数、大きさを色の感覚と連動しているケースが多いようです。
更に、色だけではなく、数字を触って数を認識するという方もおり、桁が多い数字を暗算する際にかなり役に立つようです。日本でも暗算が得意な人というのはおりますが、多くの人が算盤の玉の配置をイメージして頭の中で計算しているパターンが目立ちます。時間については、色やその大きさで認識するケースが目立ちます。
共感覚の種類③人の性格や姿に色が見える
霊感が強いわけでもないのに、人の性格、姿で色が見えてくるという方も中にはいます。オーラや波動と間違われやすいですが、オーラーは、視覚というより、その人の持っている気を第六感などで感じとって判断します。
また、これはスピリチュアル的な事を学ぶなどの訓練で、ある程度は見えてきますが、共感覚の場合は、生まれた時から、脳の構造上、普通に五感と同じように別の感覚が働くものなので、同一視するのには無理があるといえるでしょう。
共感覚の種類④音に色が見える
音となると、音階という文字に変換できる絶対音感もあれば、他に色聴という、色で音を判別する能力を持っている方もいます。音階を色でイメージできる人もおれば、そのメロディー自体に、何らかの色を感じるという方もおります。
どちらかといえば、メロディー自体に色を認識する人が多いようです。そうなると、曖昧な感じにも捉えられますが、共感覚を持つ方の共通点としては、通常の感覚と別に生じた感覚については、間違わないようです。
その他の共感覚も
他にも共感覚の種類は多々あります。写真に写っている人を見て、においを感じる人もおれば、痛みを感じたときに、その痛みに色や形を感じる人もいます。今回ご紹介した共感覚はあくまで一例なので、似たような共感覚の人同士であっても感じ方は人それぞれです。性別によって違いが出るケースもあるようですね。
「ミラータッチ共感覚」とは?
「触れていないのに触覚を感じる」こと
ミラータッチ共感覚とは、別の人が対象者に触っているのを見て自分が触っているような感覚が生じたり、逆に直接触れられていないのに他人に触れられている感覚が生じたりする共感覚のこととです。また第三者を通さずに、対象者の身体を目視しただけで実際に触れたのと同じ触覚が生じるケースもあります。
ミラータッチ共感覚の事例
ミラータッチ共感覚のある人は、目の前で他人が頭を撫でられるのを見て、実際には触れらていなくても自分も頭を撫でられているように感じます。
また男性の中には、ミラータッチ共感覚が女性にしか起こらないケースがあります。この男性は、第三者や物体が女性に触れている光景を見るだけで、その女性に触れている触覚が生じます。
ミラータッチ共感覚は、対象者や物体に直接触れた場合と同じ触覚を感じられるにもかかわらず、多くの場合、自分とそれ以外との区別、物理的な接触と共感覚的な接触との区別が失われることはないないようです。