臨月になって夫を呼び戻したが……

 こんな夫に側に居てもらうくらいなら自分ひとりのほうがよっぽどマシと考えた真咲さん。作り笑顔を浮かべながら申し出を受け入れ、彼はその週末、埼玉県内の義実家へと戻ってしまいます。

「妊娠中期はまだ普通に生活でき、自分ひとりでも気楽に過ごせたのでよかったんです。でも、臨月を迎えるとそういうのも難しくなるじゃないですか。

 あんな旦那じゃ頼りにならないし。旦那は1~2週間に一度顔を見せに来たり、LINEやビデオ通話でひんぱんに連絡はくれましたが、自分から『やっぱり戻ろうか?』とは言いませんでした。すでに私の中で頼りにならない男って烙印(らくいん)を押していたので、本当はこちらからお願いするつもりははなかったんですけどね」

 当初は実家の母親に上京してもらうことも考えましたが、フルタイムで働いていたので断念。結局、次第に身体を動かすのもしんどくなり、夫に自宅に戻ってきてもらうように要請します。

 その結果、出産前の約2か月は夫がサポートしてくれたそうですが、しぶしぶやっているというのが彼女から見てもわかったといいます。

「予定日の半月ほど前からは仕事が終わった後、寄り道せずに家に帰ってきましたが、それまでは週2日は飲みに行ってましたね。帰宅は夜9時過ぎとかそこまで遅いわけじゃなかったですが、普段ならともかく身重の妻がいるのにありえないですよね。

 大企業勤めで収入はそれなりにあるほうだからまだいいですが、そうじゃなかったらとっくに別れていたかもしれません(笑)」

妊娠中の妻を置いて、実家に戻った夫。そのズルい言い訳とは?
(画像=『女子SPA!』より引用)

父親や夫としての自覚が今もない

 なお、第一子誕生から約1年半後、再び妊娠したそうですが、その際も夫は実家に戻ろうと計画。ですがこのときは子どもの世話もしなければならず、負担の大きさは初産の時とは比較になりません。

 それに彼女自身、母親になったことで精神的にもかなりたくましくなり、このときは夫にガツンと説教。自分だけ実家に戻ってラクをすることを許さなかったそうです。

「それでも仕事を言い訳にして、家事や育児も最低限しか手伝おうとしないんです。子どもが生まれたことで多少は変わってくれるだろうと期待したんですけどね」

 子育てで大変な時にこそ支え合えるのが夫婦。もう少し父親や夫としての自覚を持ってほしいものです。

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<文/トシタカマサ イラスト/ただりえこ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 トシタカマサ 一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

提供・女子SPA!



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