石岡市は茨城県南部に位置し、筑波山麓に広がる町です。この記事では地元在住の筆者が、石岡市でおすすめの観光スポットをぎゅっと凝縮して巡る濃密なモデルコースをご紹介しています。観光あり、グルメあり、お土産ありと、非常に盛りだくさんな一日を過ごせます!
石岡市はどんな町?
石岡市は、茨城県のほぼ中央に位置しています。JR常磐線の特急列車を利用すれば上野駅まで約1時間と、都市部からのアクセスも良好です。絵本『モチモチの木』の挿絵で有名な版画家・滝平二郎(たきだいらじろう)は石岡近隣で生まれたこともあり、駅舎には作品が飾ってあります。
石岡市は歴史の古い町として知られています。例えば大和政権下では国府(こくふ)がおかれ、現在の茨城県の中心として栄えました。また、関東三大祭りの一つ「常陸国総社宮大祭」の開催地でもあり、毎年9月は町全体がお祭り騒ぎとなります。
石岡市を散策する際は、駅前エリア(本記事【1】~【5】)と、それ以外(本記事【6】~【12】)に分けて観光するのがおすすめです。駅前エリアは徒歩でも観光可能ですが、それだけだと町の魅力を存分に味わえないため、移動手段は車を用意するのがベストです。
それではさっそく以下よりご紹介していきます!
8:30/【1】中町通り(レトロな町並み)
石岡駅前の商店街(中町通り)では、レトロな町並みを見学できます。文化庁から登録有形文化財として認定された建物が多く、タイムスリップしたような感覚に。
特に注目したいのは、レトロな3軒(十七屋履物店、久松商店、福島屋砂糖店)が連続して立ち並んでいる風景です。うち2軒は、洋風の外観を持ち店舗併用の都市型住居である「看板建築」として有名です。現在も店舗として使われています。
8:40/【2】高野菓子店・本店
【1】でご紹介したレトロな町並み(中町通り)にあるお菓子屋さんです。大福などの和菓子からチーズケーキなどの洋菓子まで、幅広い商品を取り扱っています。
なかでもお土産におすすめなのが、石岡銘菓・釣鐘最中(つりがねもなか)です。こちらは常陸国分寺の名鐘をモチーフにしたという最中で、2種類の味があります。白あんはさっぱりとした上品な甘さで、粒あんは甘みと皮の香ばしさを楽しめます。
8:50/【3】しばのや酒店
高野菓子店と同じく、レトロな町並み(中町通り)に位置する酒店です。全国各地から集められた酒類はもちろん、茨城県の地酒を購入できるのが嬉しいポイント。何を買えばよいか分からない!という方はオーナーへ話しかけてみては。丁寧に教えてくださいます。
筆者がおすすめする日本酒は、渡舟(わたりぶね)です。こちらは石岡市の酒蔵・府中誉(ふちゅうほまれ)が製造しており、石岡観光のお土産にはぴったり。もちろん味も香りも絶品です。