海外旅行の旅先では、出来る限り現地の言葉を使うとコミュニケーションがより円滑になるでしょう。今回は、北欧・フィンランドを旅するときに知っておきたい、初級フィンランド語の表現を厳選して10個ご紹介します。
フィンランド語とは?
フィンランド語はフィン=ウゴル語派に属し、英語をはじめ他のヨーロッパ諸言語と異なる言語体型となっていて、世界でも有数の取得難易度の高い言語と言われています。フィンランドのみで話されており、文法は格変化がいくつもあって独特で難解なのですが、発音は日本語とも似ていて日本語話者には取っつきやすいのが特徴です。
フィンランドでは、若い世代から外国語教育、中でも英語教育が展開されていて、全国的に英語がよく通じます。基本的な意思疎通が英語でできる人が多いので英語のみでもあまり苦労しないのですが、現地ではフィンランド語を話すと自然と相手も笑顔になり、意思疎通が図りやすくなります。
今回は、フィンランドに降り立った瞬間から使える表現・単語を厳選して10個ご紹介します。
1. こんにちは/やあ!「Moi」(モイ)
お店やレストランに入るとき、フィンランドの人々と挨拶するとき、あらゆるシーンで使用できるのが「Moi」(モイ)です。
手軽に言える「こんにちは」のニュアンスで、「やあ!」に相当します。初めて会う人にも使え、相手が笑顔になる不思議な言葉。
因みに、似たようなシーンで使える「Hei」(ヘイ)もあります。
2. バイバイ!/またね!「Moi, moi」(モイ モイ)
お店やレストランから出るときや、フィンランドの人々との会話の最後の別れ際の挨拶として、今度は1の「moi」を2回繰り返す「Moi, moi」(モイ モイ) というと、バイバイ!またね!を意味します。「さようなら」よりはカジュアルなニュアンスで、旅人としてフィンランドを滞在する場合に、万能な表現の一つです。
因みに、Hei(ヘイ)のときと同じく、こちらも2回繰り返して「Hei, hei」(ヘイ ヘイ)と言うと、バイバイ!/またね!を意味します。
3. ありがとう「Kiitos」(キートス)
フィンランドで旅するときに何度もお世話になる言葉、それが「ありがとう」を意味する「Kiitos」(キートス)です。ホテルやレストラン、バスやトラムなど、お礼を伝えたいシーンで感謝の気持ちを伝えましょう。
カフェやレストランに行って、欲しいものにKiitosを付け加えるだけで、立派なフィンランド語トラベラーになれますよ。例のように「〜ください」というニュアンスも含んでいます。
(例)Kahvi, kiitos.:コーヒーを1杯下さい。
※ kahvi:コーヒー(カハヴィ)
4. すみません「Anteeksi」(アンテークシ)
歩いている人の歩みを止めて道順を尋ねるときや割って入る時など、「すみません」に当たる「Anteeksi」(アンテークシ)を使ってみましょう。
語尾を上げて「Anteeksi?」と尋ねると、相手が言ったことが聞き取れなかった場合に言う英語の「Sorry?」に当たり、「もう一度言ってください」というニュアンスも含みます。
状況に応じて、ぜひ使い分けてみたい言葉です。
5. これをください「Otan tämän」(オタン タマン)
フィンランドのスーパーマーケットでは、魚・肉などは対面販売であることが多く、自分が必要な分だけ量り売りしてもらいます。また、マーケットホールや屋外マーケット、カフェ、レストランなどで実物が見えている場合やメニューを指差しながら、「これをください」と言う時、「Otan tämän」(オタン タマン)という表現が使えます。
数を聞かれることもあるので、その際には1つ「Yksi」(ユクシ)、2つ「Kaksi」(カクシ)、3つ「Kolme」(コルメ)、4つ「Neljä」(ネルヤ)、5つ「Viisi」(ヴィーシ)、6つ「Kuusi」(クーシ)、7つ「Seitsemän」(セイッツェマン)、8つ「Kahdeksan」(カフデクサン)、9つ「Yhdeksän」(ユフデクサン)、10つ「Kymmenen」(キュンメネン)と言いましょう。