何百万年も太古の昔に創りだされた、自然の絶景を見に行ってみませんか?目の前にそびえる景色は迫力があり、自然が創りあげた芸術品のようです。他にも見どころがあり、夏には小さな子供連れでも楽しめる材木岩公園をご紹介します。
材木岩公園があるのは?
仙台駅から車で約1時間、東北自動車道 白石I.Cからなら、車で約30分の場所にあります。宮城県の南西部に位置する宿場町・七ヶ宿(しちかしゅく)へも、公園から車で約10分程度の場所なので、宿場町散策の際にはぜひ立ち寄りたいスポットです。
宮城県から山形方面に向かう国道113号線を七ヶ宿ダム手前で、白石川沿いに下った場所にあり、材木岩と川をはさんで対岸にある公園施設一帯を、まとめて「材木岩公園」と呼んでいます。以下では、材木岩と公園、さらに公園内にある2つの歴史的なスポットを、あわせてご紹介します。
圧巻の「材木岩」
材木岩の誕生は、火山活動が盛んだった太古の昔。マグマが地表近くに噴出し、長い時間をかけて冷え固まることで形成された火山岩です。この時、温度の低下とともに溶岩の体積が収縮し、表面にヒビが入ります。ヒビに沿うように縦に割れ目が入り、火山岩の断面が柱状にみえるのです。この自然現象を、柱状節理(ちゅうじょうせつり)と呼びます。
木材が並んだようにみえる断面から「材木岩」と名付けられました。材木岩の幅は、約100m、高さは約65m。20階建てのマンションぐらいの高さで、眼の前にそびえている景色は圧巻です。
柱状節理の絶景が見られるのは、福井の東尋坊(とうじんぼう)や兵庫の玄武洞(げんぶどう)が有名ですが、東北で見られる場所は珍しいので、ぜひご覧いただきたいと思います。材木岩は、昭和9年に国の天然記念物にも指定されています。
「水と石との語らいの公園」をコンセプトにした材木岩公園
材木岩と川を隔てた場所に位置するのが平成3年に完成した材木岩公園で、「水と石との語らいの公園」をコンセプトに造られています。既存の石を活かし、池や噴水、散策路などを整備。水と親しめるような水辺造りが演出されています。水深も浅いので、夏になると小さな子供づれで賑わうそうです。
無料駐車場、トイレ、ピクニックテーブル、売店も設置されているので、お弁当持参で訪れるのも楽しそうです。また、おいしい蕎麦が食べられると評判の蕎麦店もあります。