2022年2月に電気・ガス料金がまた値上げされます。電気・ガス料金の値上げはこれで6ヵ月連続となります。
それほど急ピッチで電気・ガス料金が値上げしているのはなぜでしょうか?その理由をさまざまな角度から探ってみました。
電力大手10社すべてが値上げに!300円以上値上げする電力会社も
電力大手10社はすべての会社で電気代が上がります。2022年2月の電気料金の前月比値上げ額は以下の通りです。
北海道電力 | 131円 |
東北電力 | 262円 |
北陸電力 | 78円 |
東京電力 | 330円 |
中部電力 | 351円 |
関西電力 | 215円 |
中国電力 | 242円 |
四国電力 | 172円 |
九州電力 | 140円 |
沖縄電力 | 247円 |
値上げ額の10社平均は216.8円。中には300円以上値上げする電力会社もあります。。
ガス大手4社も200円以上の値上げに
ガス大手4社も2月のガス料金が以下のように値上げされます。
東京ガス(東京地区等) | 265円 |
東邦ガス | 274円 |
大阪ガス | 274円 |
西部ガス | 205円 |
いずれも値上げ額は200円以上となっています。
電気・ガス料金が6ヵ月連続値上げとなった理由
電気・ガス料金が6ヵ月連続値上げとなった理由は主に2つあります。
燃料価格の高騰
電気・ガス大手各社のプレスリリースによれば、値上げの内訳はほぼ100%燃料費(原料費)調整によるものです。その背景には、電気・ガスの燃料となる石油や天然ガス(LNG)価格の世界的な高騰があります。
たとえば、2021年10月時点の石油価格は7年ぶりに1バレル80ドルを突破。天然ガス(LNG)の価格は1年前の5倍に高騰しています。
その主な要因は、コロナ禍で停滞していた経済活動の再開で、世界的なエネルギー需要が増加していることが挙げられます。その影響で石油や天然ガス(LNG)の価格が高騰し、電気やガスの料金が大幅に値上げとなる事態を招いているのです。
火力発電所の比率が上がっている
もう一つの理由は、日本の発電において火力発電所の比率が上がっていることです。その主な要因は地球温暖化やコロナ禍による電力需要の増加ですが、原子力発電所の再稼働の遅れや再生エネルギーの導入が進んでいないことも要因として挙げられます。
今後も値上げが続く可能性大!消費者が今すぐできる対策は?
今後も長期に渡って燃料価格の高騰が続き、電気・ガス料金の値上げが続く可能性が高いでしょう。次のような見直しの検討が必要です。
・電気・ガス会社の見直し
・契約プランの見直し
・電化製品やガス器具を省エネタイプに買い替え
・電化製品やガス器具の使い方を見直す
今は、リーズナブルな料金の電力・ガス会社や契約プランを自由に選べます。それによって、毎月の電気・ガス料金を少しでも安くできる可能性が高いでしょう。
また、省エネ効果が高い電気・ガス器具の購入やそれらの使い方の見直しでも節約は可能です。まずはできそうなことから始めてみましょう。
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。
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