地方移住を考えているけど、自然の中で暮らす場合に仕事があるのか不安な方も多いのではないでしょうか。

この記事では、自然の中で暮らすメリットや仕事について解説しています。

自然の中で暮らしたいけど田舎に仕事はあるの?

移住を考える上で、難しい問題の1つが「仕事」に関する事です。「自然の中で生活したいが、仕事はあるのか?」や「給料はどのくらいもらえるのか?」といった悩みは尽きないものですね。

都会では、会社務めで満員電車で通勤していた人などは特に自然の中でゆっくりと仕事をして時間に追われる生活から脱却したいと考える人が多いことでしょう。

しかし田舎での仕事が本当にあるのか?という問題もあり株式会社ビズヒッツが行った「転職するなら都心と地方どちらがいいかに関する意識調査」において「都心に転職したい」が53%で「地方」を選んだ人が47%でした。

都会地での仕事を望む人が多い様に見えますが実際には「収入アップや社宅があるなら都心、そうでなければ地方」や「若いうちは都心、いずれは地方」など条件付きで都心での転職を選んだ人も多く、仕事があるなら田舎暮らしをしたいという人が多かったのも事実です。

また都心部での転職を希望する人の理由第1位が「求人が豊富だから」との事。
自然豊かな田舎において仕事がしっかりと見つかるのが何よりもベストではないでしょうか?自然の中で、いかに自分の特性や希望にマッチした仕事を見つけるかが移住において重要なポイントであると言えます。

土木関係

自然の中で暮らすと仕事がない?自然の中で暮らすメリットや仕事について解説
(画像=『移住支援.com』より引用)

田舎における仕事である程度の収入があるのが「土木関係」です。地方において、豊富な資金力を持っている企業で最も多い業種が建設業になります。
地方だと建設会社の数に対して公共事業が都会よりも多くない為、仕事のあぶれることが無い様子です。

田舎でも道路や橋、ダムなど公共の事業が充実しており都会と比べてもその数はそん色ありません。しかし、一方で他の業種と同様に人手不足が深刻化しており、常に募集を掛けている企業も多くあります。
田舎で土木関係の仕事をする上で必要なのはやはり「資格」と「免許」です。「土木施工管理技士」などは募集も多く、経験と資格を持っている人はかなり重宝されます。

1また重機の免許を持っている人もすぐに就職できることでしょう。昨今では自動車教習所などで重機や大型車の免許取得を補助してくれる建設会社も多く、田舎に移住する際にそういった企業を探してみるのもおすすめです。

そして昨今、賃金が良い上に多く募集を掛けているのが除雪車のオペレーターです。
積雪地域に欠かせない除雪作業を行う仕事で、除雪トラック、ロータリー除雪車、除雪グレーダ、小型除雪車などを操縦できる人は常に人手が足りません。

それぞれに特殊免許が必要で勤務時間も23時から翌朝7時が基本で決して楽な仕事ではないでしょう。しかし給与もその分多く、田舎においてはかなり重要な仕事でやりがいもあり季節の仕事なこともあり副業としてもおすすめです。

農業や漁業、酪農などの畜産関係

田舎暮らしをしたら、やはりやってみたいのが自然を相手にした第1次産業です。農業や漁業など、自然の中で働くことは心身の健康にも繋がるので憧れがあります。ただ、実際には農業や漁業を素人がいきなり始めるのは難しいでしょう。

それでも年々、第1次産業従事者が減少していることもあり、国をあげて取り組みが行われています。

多くの自治体が新規就農や新規漁業就業者に対しての研修制度や助成金、補助金など手厚い支援があり、素人であったとしても経験を重ねて農業や漁業に従事する事は可能です。一方で酪農などの畜産関係は、支援があるものの最初から1人でスタートするのはおすすめできません。

そこで畜産関係はバイトや正社員を募集しているところもあるので、まずは経験を積むためにどこかの畜産農家の元で働くのが良いでしょう。
いずれにしても経験がものをいう仕事なので、いきなりの高収入は見込めないのが現実です。自分がどの様な支援を受けられるかを確認した上で、検討してみることが大切ではないでしょうか。

役所や商工会議所などの公的機関

田舎で自然の中で仕事がしたいけど、肉体労働はという人におススメは公的機関への就職です。移住者という事で、最初に思い浮かぶのが「地域おこし協力隊」ですが、他にも多くの地域での働き口はあります。

ある自治体では空き家対策のコーディネーターを募集していたり、観光協会などの職員も募集しています。また商工会議所などでは起業における相談員などを募集していることもあります。公的機関といっても、都会に比べて住民と自治体の距離が近いのが田舎の特徴でもあります。

田舎の地域をより良くするために、都会での経験はかなり重要である為、移住者にとってはうってつけの仕事ではないでしょうか。

Web関係などの場所を問わない仕事

自然の中で仕事をする上で、新しい選択肢がWebなどのテレワークなど場所を問わない働き方です。都会の企業もコロナ禍により、テレワークが推奨される様になると、田舎に移住し月に数回の出勤のみで後は自宅で仕事という人も増えてきています。

最近では、かなりの山奥でない限りネットがつながることもあり、移住してからWeb等を用いて仕事をすることも可能になりました。自分の特技や好きなことを活かして、仕事を田舎でもすることができるでしょう。