冬に咲く花はどうしても少なめで、たくさんの花が咲く春を待ちわびている人もいるのではないでしょうか?そんな方には、梅の花がおすすめ!桜は3月下旬頃まで咲きませんが、梅の花は2月頃から咲き始め、香りも楽しめます。今回は、大阪府の梅の名所を4か所紹介いたします。外はまだ寒いですが、梅の花を鑑賞して、ひと足早く春を感じてみませんか?
【1】大阪城公園
大阪市中央区の大阪城公園には、梅林があり、2月から3月頃に、梅の花が見頃を迎えます。大阪城の天守閣が見える場所にある梅林は、都心にありながら、100品種、約1,270本もの梅が植樹されている本格的なもので、毎年多くの人が訪れています。
赤い花を咲かせる品種としては、「鹿児島紅(かごしまべに)」、「寒紅(かんこう)」などがあります。「寒紅」は早咲きの品種で、一月中から花を咲かせることもあります。鮮やかな赤い花は、梅林内でもとても目立っています。
白い花を咲かせる品種は、「白加賀(しろかが)」、「南高(なんこう)」などです。これらは梅酒や梅干しなどに利用できる実を付ける「実ウメ」で、農家でも多く栽培されている品種です。派手さはありませんが、甘く良い香りが楽しめます。
梅の花の最盛期には、売店も営業されます。軽食やドリンク類のほか、梅の苗木や鉢植えが販売されていることもあります。
■入園料:無料
■アクセス:JR大阪環状線「大阪城公園駅」から徒歩約10分、地下鉄長堀鶴見緑地線「大阪ビジネスパーク駅」から徒歩約7分
【2】大阪天満宮
大阪市北区の神社「大阪天満宮」では、毎年二月上旬ごろから、「てんま天神梅まつり」が開催されます。期間中は、「盆梅と盆石展」や屋台の出店もあり、多くの人が訪れます。盆梅展では、樹齢200年を超える古木も展示されており、年月の経過を感じさせる木から、今も立派に花を咲かせる姿は、見る者を感心させます。
境内にも梅の木が植えられています。梅林とは違い、境内のあちこちに点在している感じですが、まだ寒い時期に、控えめに梅の花が咲く様子は、また趣きがあるものです。梅を鑑賞したら、御茶店で、天満名物の「梅ノ木餅」や「梅昆布茶」、「梅にゅうめん」などもいただいてみましょう。
■拝観料:大人500円、小学生300円(盆梅展)
■アクセス:地下鉄谷町線・堺筋線「南森町駅」、JR東西線「大阪天満宮駅」より徒歩5分