フィルムカメラを使ってみたいけれど、初心者でも素敵な写真を撮れるのかな? と悩んでいるあなたに、フィルムカメラの魅力と基礎的な撮影方法をご紹介いきます。ポイントをおさえれば簡単にフィルムカメラならではの魅力的な写真撮影ができますよ。
[講師]Webライター otemoto(オテモト)
まとめてみました!フィルムカメラの魅力とは
魅力1|フィルムカメラならではのやさしい仕上がり
スマホやデジタルカメラで撮影した写真はシャープではっきりとした印象ですよね。フィルムカメラで撮影した写真からはぬくもりとやさしさを感じられます。撮影してから現像して仕上がりを確認するまでの、ドキドキする時間を楽しめるのもフィルムカメラならではですよ。
魅力2|選ぶフィルムによって写りが変化
選ぶフィルムによって仕上がりが大きく変化するのは、フィルムカメラで撮影した写真の特徴です。場所や撮影対象にあったISO感度のフィルムを選ぶようにしましょう。また、フィルムにはカラー用とモノクロ用の2種類があります。レトロな雰囲気の写真を撮影したいときにはモノクロフィルムもおすすめです。
魅力3|雑貨としてのおしゃれなフォルム
インテリア雑貨としてのおしゃれな形にも注目が集まっているフィルムカメラ。クラシカルなデザインやボタン、ファインダーなどは、フィルムカメラを使って撮影するシーン以外でも人気があります。おしゃれな雑貨として部屋に飾るだけで、インテリアスタイルがワンランクアップします。
フィルムカメラ初心者が知っておきたい基礎知識まとめ
初心者におすすめしたいフィルムカメラの種類
35mm一眼レフカメラ
レンズを交換して本格的な撮影を楽しみたいなら、やはり一眼レフカメラを選びましょう。35mm対応の一眼レフカメラはフィルムの種類が選択しやすく初心者にぴったりです。その中でも絞り、シャッタースピード、ピントをすべて自分で決定するマニュアルカメラは、カメラのしくみや撮影を勉強するのにおすすめの一台です。
コンパクトカメラ
散歩や旅行へ手軽に連れていけるコンパクトカメラは、気になる景色や表情をレスポンスよく切り取れるのがおすすめです。持ち歩きやすい大きさや重さは、フィルムカメラ初心者の撮影機会をどんどん増やしてくれます。
トイカメラ
女性の間で人気を集めている「トイカメラ」。アンティーク感のあるおしゃれな外観は、街歩きを楽しんでいても注目の的です。トイカメラにはおもしろい機能に特化したものもあるのが特徴です。たとえば、フィッシュアイカメラは、魚眼レンズでペットの鼻を強調した写真撮影が人気です。
フィルムの種類と選び方
ISO感度について
撮影用のフィルムを選ぶときに知っておきたいのが「ISO感度」という数値です。ISO感度が上がると光を感じる度合いが増します。暗い場所で撮影する場合はISO感度が高いフィルムを選ぶ必要があります。しかし、ISO感度が高いフィルムは仕上がりがざらついた印象になってしまうのです。澄んだ空気の風景を撮影したいときには、ISO感度100のフィルムを選ぶようにしましょう。
メーカー別フィルムの特長
主なフィルムメーカーは、「富士フィルム」と「kodak」そして「Lomography」などがあります。富士フィルムは粒子が細かく高性能なフィルムがたくさんラインナップされています。一方で赤や青が強調されやすいフィルムといわれています。kodakのフィルムの中でも人気があるのが「PORTRAシリーズ」です。人物の表現が美しく、ポートレートを撮影したい方におすすめですよ。Lomographyのフィルムはとても個性的。コントラスト鮮やかに写せるものから、レトロ調な印象を再現できるフィルムまでそれぞれユニークな特徴があります。
手に入りやすいおすすめフィルム
初心者におすすめのフィルムは、やはり手に入りやすいものが一番です。撮影するのにランニングコストがかかるフィルムカメラ。慣れるまでは入手しやすいフィルムを使って試しながら撮るのがおすすめです。富士フィルムはさまざまなISO感度もそろっています。kodakからも初心者向けの安価なフィルムが発売されていますよ。
絞りとシャッター速度の設定
シャッタースピードと絞りの関係
シャッタースピードとは、シャッターが開いてフィルムに光が当たっている時間のことです。1/500秒や1/250秒などと表現されます。次に絞りとは光を入れる量をコントロールする機能のことです。絞りを開くと光を多く取り込み、絞ると光が通る穴が小さくなって量が減ります。
写真を撮るときに取り込まれる光の量を「露出」といいます。絞りを1段階開放した場合は、シャッタースピードを1段早くすると同じ露出の写真が撮影できます。つまり、適正な露出はシャッタースピードと絞りの組み合わせで決まります。
フィルムのISO感度と絞り・シャッタースピードの関係
同じ露出の写真を撮るときに、フィルムのISO感度を2倍にすると絞りを1段しぼれて、シャッタースピードを1/2にできます。反対にフィルムのISO感度を半分にすると、絞りを1段開放してシャッタースピードを2倍にする必要が出てきます。
絞りとぼけの関係
「絞り」とは簡単にいうとピントの合う範囲を決める機能です。SNSなどでも背景をぼかしたおしゃれな写真がアップされていますね。たとえばきれいな花やおいしい料理を際立たせた写真を撮りたいときには、絞って撮影することで背景を適度にぼかすことができます。逆に広々とした景色を撮影するときには絞りを開放すると、隅々までピントが合った写真を撮れます。