婚活って就活と似ている
K:仲人型の結婚相談所だと、婚活市場独特のノリがきつい時があります。今40歳なんですけど、仲人さんに人権がない感じで扱われたりとか(笑)。
猪熊:仲人型は、仲人さんとの相性が合わないとうまくいかないっていう難しさがありますよね。
I:人気の仲人さんには個性的な方や信念の強い方も多くいらっしゃいますし、それぞれ魅力の引き出し方が異なりますので、それこそ赤木みたいに嫌なことは嫌だと主張しないと、我慢することが多くなってしまうかもしれませんね。
K:仮交際までいって、うまく進展しないとこっちの落ち度だけみたいな言い方されたり、有料のファッションアドバイスを紹介されそうになったり…。
――めちゃめちゃシビアなんですね…。
猪熊:婚活ってもともと就活から派生した言葉なだけあって、スペック重視でシステマチックな面が就活と似ている気がします。
――ちなみにですが、猪熊さんご自身は赤木と青島どちらのタイプだと思いますか?
猪熊:青島です。少なくとも赤木には似てないですね。(笑)
「赤木ユカの真似はしないで」
――『婚活バトルフィールド37』の見どころは?
猪熊:やっぱり、赤木ユカがどんな目にあっても図太(ずぶと)く立ち直るところですね。婚活パーティで誰にも指名されなかったのに、次の回で「わたし綺麗!」っていきなり立ち直ってるシーンがあって、他の編集さんに「違和感がある」って指摘されたんですが、いや赤木なら次の日には自分に都合よく解釈するはずだ!って。赤木ユカは自己肯定感の塊なので。
I:2巻では、タワマンパーティ編や結婚相談所編などを収録予定です。また、一巻に出てきた意外なあの人が再登場して、まさかの三角関係!?という展開になるかもしれないので、是非楽しみにしていてください。
――それでは、今まさしく婚活バトルフィールドにいる30代40代の女性読者にひとことお願いします。
猪熊:自分自身を分析して、自分に合った婚活手段を選ぶのが成功への一番の近道なんだと思います。あと、なるべく赤木ユカの真似はしないでください。
I:メンタルに関してだけは見習った方がいいかも(笑)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
マッチングしなかったり音信不通になったりやり逃げされたり…。うまくいかなくても何故か自信満々で、どうかと思うほど前向きな赤木ユカ。 婚活で挫(くじ)けそうになった時は、彼女のなりふり構わない姿を見れば、次の戦場へ向かう元気と勇気が湧くはずだ。
【第1話試し読みはコチラ】⇒<マンガ>37歳“そこそこ美人”が婚活で初のカベにブチ当たる話 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます
『婚活バトルフィールド37』(C)猪熊ことり/新潮社
<文/藍川じゅん> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 藍川じゅん 80年生。フリーライター。ハンドルネームは永田王。著作に『女の性欲解消日記』(eロマンス新書)など。
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