「ほいくえん、イヤー!」毎日繰り広げられる登園拒否に、頭を抱えている人はいませんか?
ただでさえ忙しい朝の時間、イヤイヤが始まるといつも以上に時間がとられ、親の方が発狂しそうになることも…。「親の私が忙しいせいで、愛情不足になっているのかな…。」など、自己嫌悪に陥る人もいるでしょう。
そこで今回は、保育園に行きたがらない【原因】と【対処法】を徹底解剖!先輩ワーママにリアルな経験談を伺いました。
登園拒否は一時のこと!慣れれば大丈夫!と安易に考えている人もいるかもしれませんが、お子様によっては強いストレスを抱え、心身に症状が現れることもあるようです。
子どもが1日の大半を過ごす保育園生活をより楽しいものにするためにも、【子どもの登園拒否】について真剣に考えていきましょう。
1.【実録】保育園に行きたがらない子は多い!
朝、泣いて暴れる我が子を見ると「どうしてうちの子だけ…。」と、焦りや不安、怒りが込み上げてきますよね。
でも、安心して下さい!保育園に行きたがらないのは、あなたのお子さんだけではありません。今回この記事を書くにあたり、筆者のママ友15人に「保育園に行きたがらなくて、大変なことってあった?」と質問を投げかけたところ…「Yes!」と答えた人が100%でした!
などなど、登園拒否あるあるが山ほど噴出!途中で登園拒否を発動した子、最初から最後まで保育園イヤイヤだった子など、多くのパターンがあることも分かりました。
子どもの心身の発達は、半年、1年で目まぐるしく変わるもの。登園拒否の理由も年齢に応じて変化するのです。
そこで次では、保育園に行きたがらない原因と対処法を【年齢別】に詳しくご紹介!「保育園に行きたがらない理由が分からない!」そんなママパパの参考になれば幸いです。
2.【年齢別】保育園に行きたがらない原因と対処法
(1)2歳以下
●親と離れるのが寂しい
2歳以下の子の場合、単純に親と離れることに「寂しさ」や「不安」を抱いていることが多いです。まだ上手に喋れず意思疎通がままならない状態で保育園に預けられるのですから、子どもは不安になって当然。親と離れることに恐怖を感じるのが普通です。
- これが正解の対処法!
- 赤ちゃんがママと離れ難くて泣くのは、ある程度仕方がないこと。「親は必ず保育園に迎えに来る」ということが分かれば、離れる時の大号泣もおさまることが多いです。先生の「お母さん大丈夫です!行ってらっしゃい!」の言葉を信じましょう!
●体調不良
いつも泣かない子がグズグズする場合、体調不良の可能性があります。熱がなくても、嘔吐や下痢など風邪の前触れのケースもあるため、その日の登園はよく検討したうえで決めましょう。
- これが正解の対処法!
- 珍しくグズグズな朝は、熱がなくても数時間後に呼び出しの電話が鳴るパターンが多いです!会社を休めるなら休む、休めない場合は「保育園からの呼び出し」を想定し、1日のプランを練り直しましょう。
●イヤイヤ期の可能性
2歳前後に始まるイヤイヤ期は、「第一次反抗期」のことを指します。何でも「イヤイヤ!」と言う子が多く、親がまいってしまうほど深刻なケースも多々見受けられます。
そんなイヤイヤ期は、残念ですが登園時も例外ではありません…。
朝「保育園に行きたくない!」と泣きわめく、癇癪を起して暴れる、意地でも玄関から出ないなど、忙しいワーママにとっては頭が痛い状況が続きますが、イヤイヤ期は【自尊心や自我が芽生えたこと】が原因で、順調に発達している証拠です!
「自分はこうしたい!」という気持ちが芽生えていても、まだ行動をコントロールする前頭葉が未発達なために、泣く・叫ぶ・暴れるという行動で欲求を示しているのです。
- これが正解の対処法!
- イヤイヤ期の子どもは、前頭葉がパニック状態。それを落ち着かせるためにも、ゆっくり話しを聞いたり気分をそらすことで対処していきましょう。強く叱ったり、怒鳴ったりするのはNGです!とは言え、そう簡単にはいかないのがイヤイヤ期…。この時期は朝少し早起きするなど、【焦らずに済む工夫】を行いましょう。
(2)3歳
●「苦手」が保育園にある
言葉がある程度発達し、感受性もどんどん豊かになる3歳児。この時期になると、自分の「苦手」や「好き」が分かるようになってきます。
- 保育園の給食が嫌…。
- お昼寝をしたくない!
- 歌を歌いたくない!
など、自分の「苦手」が保育園にあると、行きたがらない場合があるようです。
- これが正解の対処法!
- 運動会やお遊戯会などの「行事前」は要注意。突然「保育園イヤイヤ!」が始まることがあります。子どもの様子や話をよく聞き、まずは子どもの「苦手の原因」を探りましょう。苦手の原因が判明したら、担任の先生にまず相談。園では苦手を我慢して頑張っているようなら、登園拒否は「反動」でママに甘えている可能性が高いです。「ちゃんとしなさい!」と叱るのではなく、「〇〇が嫌でも頑張ってるんだね。」、「えらいね!」と子どもの気持ちを受け止めてあげましょう。
●友達とうまく関われない
2歳頃までの子どもは「一人遊び」が中心で、友達と積極的に関わるシーンはあまり見られません。ところが、3歳頃になると徐々に友達の輪が広がり、一緒に遊ぶシーンが増えていきます。
そうなると問題になるのが【子ども同士の喧嘩】です。おもちゃの貸し借りや遊具の譲り合いが上手にできる子もいますが、そうでない子も少なくないのが3歳児。いつもおもちゃを取られる側になった場合、友達に何と言えばいいか分からず、上手く解決できない子もいるのです。
- これが正解の対処法!
- 友達との関わり方を学ぶのが保育園ですが、最初から上手くいく子ばかりではありません。子どもの話に耳を傾けるのはもちろん、先生とも連携を取りながら、友達との関わり方を上手にサポートしてあげることが大切です。おすすめは、休日に公園などで遊ばせて同年代の子との関り方を観察してみることです!「かして!と、うまく言えない」、「おもちゃを取られても黙っている」など、友達との関りがうまくいかない理由を探りましょう。
●休み明けで気持ちが下がる
休み明けに気分が下がるのは、大人も子どもも同じです。休日にママパパと楽しく過ごした次の日は、そのギャップで保育園に行きたくなくなりますよね。長期休暇明けは、身構えていた方が無難です…。
- これが正解の対処法!
- 休み明けの保育園が楽しく思えるような工夫をしましょう!どんぐりをみつけながら登園する。気分を変えてパパと登園する。保育園から帰宅した後に「お楽しみ」(家族でゲーム、好きなおやつなど)を提案するなど、ほんの少しのことで子どもは前向きな気分になれますよ。
●下の子の誕生で赤ちゃん返り
子どもが3歳頃になると、下の子が誕生するファミリーも多いでしょう。
この場合、【赤ちゃん返り】で保育園に行きたがらない子もいるので、細心の注意が必要です!「僕が保育園にいる間、赤ちゃんだけずーっとママと一緒でズルイ!」そんな気持ちから、登園を断固拒否する子も多いのです。
下の子を見た途端に赤ちゃん返りをする子もいれば、誕生から1~2か月経過して急に赤ちゃん返りが始まる子もいます。時間が経ってから赤ちゃん返りが始まった場合、我慢していたものが噴き出すかのように酷くなることもあるので注意しましょう。
- これが正解の対処法!
- 良く言われることですが、しばらくは【赤ちゃんよりも上の子優先】が鉄則です。しかし、やたらめったら甘やかすのは違います。「上の子の要望だから…。」と保育園を無理に休ませる必要はありません。その分、家にいる間は上の子の話をじっくり聞き、「甘えたい」という気持ちをしっかり受け止めて上げましょう。上の子がワガママを言ったら叱るのではなく、「そっかそっか、そうだよね。」と一度意見を受け止め、その後優しく諭すようにしましょう。