私たちは時に、いびつな関係性にすがってしまう

「死ね」と言ってくる相手を愛してしまう女性に伝えたいこと。「手放せない」は間違い
(画像=『女子SPA!』より引用)

恋愛をするうえで、相性が良い相手ばかりを自動的に愛することができるのなら、どれだけラクだろう。

 だけど実際は、多くの人が知るように色恋というものはどうも厄介で、私たちは時に自分と決定的に相性の悪い相手を愛して、そして抜け出せなくなってしまう。

 気づいたときには手遅れで、愛してしまった後にその思いを冷ますのは難しいし、どれだけ傷ついても苦しんでも、その関係性にすがりたくなってしまっているものである。

 だけどそういう関係は、長引けば長引くほどに「自分」を壊す。いびつな関係は、なりたくない自分を生んで、その自分が相手を傷つけたり、自分を傷つけたりしてしまうのだ。

 そう考えるからこそ、私は他人の悲劇的な恋愛の末路を見る度、どうしても考えてしまう。「相手が違ったら、きっと幸せになれたのに」、と。

見つめるべきは相手ではなく、相手といるときの自分

 恋愛について語る度、「素敵な自分でいさせてくれる相手を選べ」という言葉を口にする。

 選ぶべき相手は外から見える飾られた外面が素敵な人、ではなく、一緒にいるときに自分自身を浄化してくれる、優しい自分でいさせてくれる、そんな相手だと思うからだ。

 見つめるべきは相手ではなく、相手といるときの自分なのである。

 だからこそいくら「素敵な男性の条件」が書かれたリストを手に町を歩き回ったり、マッチングアプリで右スワイプを繰り返したり、はたまた一瞬優しくしてくれた相手に飛びついても、それは後々、あまり良い恋愛には発展しない。