「白髪…見えてませんように」
原作第二話で印象的なシーンは、千秋の近すぎる距離に動揺しつつも「白髪…見えてませんように」と、つい白髪のことを考えてしまう場面。アラフォーあるあるです。
(C)坂井恵理「シジュウカラ」双葉社
ドラマでは、「白髪…見えてませんように」というモノローグの代わりに、忍が薄暗い洗面台で白髪を抜く場面が差し込まれていました。家族に見つからないように、夜な夜な白髪を抜く中年女性! 非常にいいシーンです。
原作漫画では体型が現実的
また、原作の忍はどこにでもいる普通の中年として描かれていて、体型が現実的。シルエットがもっさりしていて、親近感がわきます。二の腕を気にしたり、通販で買った服がしっくりこなかったり。夫にも「おばさん」「また太った」と、馬鹿にされっぱなしです。
(C)坂井恵理「シジュウカラ」双葉社
しかし、ちょっとだらしない体型だからこそベッドシーンが妙に生々しく、普段とのギャップがあって非常にいやらしいです。体型に自信がない人や、あるいは肉感好きな人は、原作の濡れ場にかなりグッとくるのではないでしょうか。