Q:デイジーさん演じるミリは、隣人に汚い言葉をかけられても、レンガをぶつけられても、ふと笑顔を見せながらその状況をなんとか切り抜くために、耐えている・・・そんなイメージがあります。その強さはどこから来ているものだと思いますか?
彼女は楽観主義で、そして希望を持っているところだと思うわ。彼女の心の中には、どこかポジティブなものがあって、それが彼女の最大のパワーなの。そこから強さが生まれて「どんな状況でも切り抜ける」「転んでも立ち上がる」という力につながっているんだと思う。
Q:デイジーさんは、ミリのどんな部分に共感できますか?自分自身に似ていると思う部分はありますか?
楽観主義なところね(笑)。脚本を書き始めた時、キャラクターに対していろんなアプローチを試みたの。主人公はこのドラマの核の部分ではあるけど、他のキャラクターも魅力的。書き手としては、ついそっちも書き込んでしまうんだけど「あ、ダメダメ!ミリもちゃんと成立させなきゃ」って考えた。
最初、ミリがいろんなことに対して落ち込み過ぎてしまって、うまくいかなかったこともあった。ちょうどその時、脚本家と「私たちが持っている資質ってなんだろう?」って考えた時に、私たちの「何があってもハッピー・ゴー・ラッキー(なんとかなるさ精神)」という、楽観主義的なところを取り入れることになった。そして、それがシリーズのエンジンにもなっているってことにも気づいたの。私ももちろん時々泣いたりはするけれど、その後気を引き締めて頑張ろうって思う。私はそういうタイプだから。
※ここからはシーズン1のネタバレが含まれます。
Q:シーズン1ではトイレのシーンでマンディの告白に怒りをぶつけるシーンがあり、とても印象的でした。親友だった人に裏切られたと知った時、ミリは一体どんな心境だったと思いますか?これほどまでの裏切りを実際に体験した場合、デイジーさん自身はその関係の修復は可能だと思いますか?
ミリの気持ちとしては、服役なんてしなくてよかったという気持ちがあった。誤解からクレイジーな状況になって、自分の人生を大きく狂わされたと当然彼女は思っている。でもこのシリーズは、私たちにとって「許し」についてのものなの。もちろん現実的に許せないことをする人もいるわけだけど、根本的には人が人を許すことについての作品だと思っているわ。
シーズン1の最後のマンディって“史上最も最悪の友人”なのよ。でもそれと同時に、彼女は年上の男性による行為の被害者でもある。それをミリが考えた時に、許すことができるんじゃないかな。私自身も、一歩引いて全体像を見たときに相手を許せる人でありたいなと思う。ちょっとした誤解がきっかけで、誰かを自分が手にかけてしまったというのは、許すのにはすごくツラい大きな壁だと思う。ミリというキャラクターにはこの大きな壁を与えてしまったし、しかもシーズン2ではマンディは色々とやらかして、許すのが難しくなってしまう。だからミリが“許す”というのはなかなか大変だったと思うわ。
(インタビュー終わり)
プロフィール デイジー・ハガード(1978年3月22日生まれ/イギリス出身) 1996年にドラマ「ルースレンデルミステリー」でデビュー。ロンドン音楽演劇芸術アカデミーを2000年に卒業。「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」に声優として出演。以降、イギリスの映画やドラマを中心に活動している。主な出演作品に「ブラック・ミラー」「ブリーダーズ 最愛で憎い宝物」など。
提供・tvgroove
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