過去にも、テニスの大坂なおみ選手が帰国時に記者会見を開いたところ、日本メディアからの質問が「日本で何が食べたい?」「どこに行きたい?」「SNS用にどんな写真を撮りたいですか?」など、テニスに関係のない質問ばかりで、「日本人記者のレベルが低過ぎる」と話題になったことがありました。
本筋と関係のない質問ばかりするメディアの姿勢に「くだらない質問ばかりして、日本人全員がバカだと思われたくない」と不安に感じる人が出てくるのも当然のような気がしますが、では、海外メディアはどんなインタビューをしているのでしょうか?
「好きな芸能人は?」「お尻は好き?」海外でもバカな質問連発?
実は、海外メディアでも番組の内容やインタビュアーと取材対象との関係性によっては、性的なライフスタイルや好みのタイプを聞くことだってないことではありません。
エレン・デジェネレス
例えば、米国人コメディアンのエレン・デジェネレスは過去に自身がホストを務めるトークショーで、ジョニー・デップに「1番好きな自分の体のパーツは?自分のお尻は好き?」、大坂なおみに対しても「好きな歌手は?芸能人は?」など、結構くだらない質問をしています。
また、『グッドモーニング・アメリカ』は、『ハウス・オブ・グッチ』のプロモーションで取材を受けたレディー・ガガに対して、「今年1番嬉しかったことは?」という質問を投げかけることで、交際中の恋人との関係が良好であるというコメントを引き出すことに成功。
深夜のトークショー『ザ・レイトショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』にキアヌ・リーブスが出演した際には、以前からファンの間で話題になっている、ベンチでキアヌが一人さびしくサンドウィッチを食べる姿を写した写真「ぼっちキアヌ(英語ではSad Keanu)」の真相について質問する場面もありました。
どれもアメリカ製作の番組で、取材を受けるスターたちもインタビューする有名MCたちのことをよく知っているという前提のもとの演出であり、役作りの苦労や作品への想い、試合後の気持ちなどについて一通り聞いた上での“攻めた質問”。
立ち位置が全く違うので一概には言えませんが、日本メディアもやり方とインタビュアーの人選さえ間違わなければ、視聴者にそこまでドン引きされることもなくなるかもしれませんね。
<文/橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 橘エコ アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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