1月5日(水)放送の『世界くらべてみたら』(TBS系列)で、現在ニューヨーク在住のお笑いタレント渡辺直美と、人気歌手で女優のレディー・ガガのオンラインインタビューが実現しました。

ところが、番組スタッフの用意した質問リストを渡辺が部分的に却下するという一幕があり、一部の視聴者が日本独特の「どうでもいい質問をするという演出」に拒否反応を示しました。

“結婚するならどんな人がいい?”スタッフの質問に直美がダメ出し

企画コーナー冒頭、ニューヨークの街に現れた渡辺は番組スタッフが用意したという質問案の書かれたフリップを取り出すと、「映画の見どころは絶対大事(中略)いろんなのありますけど、ここから下はやばいよね」と、後半の質問を全却下。

“結婚するならどんな人がいい?”“財布の中にいくら入っている”といったワイドショー的なノリの質問に、「最悪」「酷い」とばっさり切り捨て。“TOKIOというアイドルグループを知ってる?”については、番組MCである国分太一に丁寧に謝りながらも「この質問はボツです」と一蹴し、彼女が考えた質問のみでインタビューに臨みました。

今回の取材は、レディー・ガガ主演の映画『ハウス・オブ・グッチ』の公開(日本では1月14日より公開予定)にあわせて行われたもので、全世界のメディア取材を5〜10分刻みで順番にこなしていく「ジャンケット」と呼ばれる取材形式を、時節柄オンラインで行ったものだと思われます。

渡辺直美のガガ取材番組に“失礼”の声。スターへの質問がひどいのは日本だけ?
(画像=『女子SPA!』より引用)

ハウス・オブ・グッチ

日本のテレビ局で独占取材が認められたのは『世界くらべてみたら』はだけとはいえ、やはり与えられた時間はわずか10分。しかも、実際にはスケジュールの都合でたった5分となり、同番組のターンも挨拶と2つの質問ができただけ。結果的には、懸念されていたような「意味のない質問」をする暇もなく終わりました。

くだらない演出に視聴者「日本のテレビ、酷いな」「超失礼」

こうした取材が時間のあまりないことを番組スタッフが全く知らなかったとは考えられず、「渡辺が制止する下り」が意図的に構成されたものなのか、本当にあの場で本人が制止したものなのかは不明ですが、スタジオ出演者たちの反応をワイプに入れる演出も含め、日本独特の番組演出に「くだらない」と嫌悪感を示す視聴者が少なからずいたのは事実です。

渡辺直美の判断に対してツイッター上では、「意味のない質問をきっぱり断る直美さんかっこいい」「直美さんの海外経験に救われた」「短いながら、素晴らしいインタビューでした」と絶賛の声が続出。

一方で、スタッフによる質問リストや、渡辺がそれを却下した時にナレーションとテロップで「攻めた質問は全却下。」という文言が入ったこと、加えてインタビューVTRを見ながらのスタジオ出演者たちのワイプへは批判的な声が多く見られました。

「なんだこれ、観て損した」「ああいう質問が『攻めている』と思っている日本のテレビ、マジで酷いな」「インタビュー中にワイプで騒いでいるのも超失礼」などガガのインタビューが見たくて視聴したものの期待はずれだったとする反応がありました。なお、渡辺直美のインタビューVTRはすでに収録されており、スタジオ出演者とのやり取りはありませんでした。